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生徒会長セリア・ハイミル
「ねぇ、あの方って・・・!」
「間違いない!レイシア様だ」
「隣にいるのは誰だ?」
私たちが魔術学院に着くと周りには貴族の子息や令嬢がほとんどだった。
そう思っていると、後ろから初めて聞く声が聞こえてきた。
「レイシア様、おはようございます」
「あなたは、確か・・・」
「生徒会長のセリア・ハイミルです」
「セリア。久しぶりね」
「お久しぶりです。それで、お隣の方は?」
「護衛よ」
「サティ・フライデーです。よろしくお願いします」
「こちらこそ」
互い軽く自己紹介を終えたら私たちはしばらく沈黙した。
その静寂を破ったのが、試験管の声だった。




