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魔術学院オルディア
「サティさん、待ってましたよ」
今日は学院の試験を受けるため、レイシア様のいる王城に迎えに来ている。
「すみません。お待たせしましたか?」
「たった今、準備が終わったところです」
私たちは魔術学院オルディアに向かい始めた。
本当は転移魔法を使いたいがあれは一度行ったことのある場所にしか、転移することが出来ない。
「姫様、お乗り下さい」
入口から出たところで兵士に声をかけられた。
どうやら馬車で学院まで行けるようだ。
「ありがとうございます」
お礼を伝える私たち。
王城から時間を掛けずに学院に行くことが出来た。
入口に到着すると沢山の入学志願者がいる。
「姫様、ライバルは多いですね」
「望むところです」
姫様はやる気満々。
「私も頑張らないとな」
この時のサティは思いもしていなかった。
まさか本気で戦うことになろうとは。




