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お土産
自宅を後にした私は冒険者ギルドでギルマスと話をしていた。
「それで陛下の用件はなんでしたか?」
「第八王女レイシア様と魔術学院に入学するようにとのお達しよ」
「サティさんが魔術学院?」
「笑っちゃうわよね。陛下にも考えはあるんだろうけど」
「王命なら断れませんよね」
ギルマスが共感してくれた。
「それでいつから学院に?」
「まず、試験を受けないといけないらしいわ。筆記と実技ね」
「大変ですね」
「まぁ、なるようになるわよ」
ギルマスとの話を終えた私はスイーツ店を見ていた。
「ラミル、お土産買っていったら驚くでしょうね」
ルメリアもまだ発展途上。
テーマパークなどは流石にない。
「ないなら作ってしまえばいいけど1日2日じゃ作れないから学院卒業後かしらね」
そう思いながら帰宅した。
「遅かったの!サティ」
「ごめん!」
私は謝ってから買ってきたお土産を渡す。
「これ、お土産ね」
「ありがとうなのじゃ」
この後、私たちはゆっくり休んで就寝した。




