259/264
王都からの帰還
「ただいま」
「サティ、遅かったな。して、呼び出された理由はなんじゃった?」
家に着くと、いの一番にラミルが近寄ってくる。
「王女様と魔術学院に入学して欲しいって話だったわよ」
「お主の実力ならあそこで学ぶことなどないと思うのだが....」
「王女様の護衛のためでしょうね」
「その王女はどんな人物だったんじゃ?」
「レイシア様ね。とても立派なお方だったわよ」
「仲良くなれなんじゃな...」
「そんなことないわ。挨拶みたいなものよ。とりあえず私はギルマスのところに行ってくるから」
私の言葉に「分かった」と返事をしたラミルはそのまま部屋に戻っていった。
「最近1人にさせちゃったし、明日遊びにでも誘おうかしら」
ボソッと呟きながらサティは冒険者ギルドに向かった。




