レイシアとの対面
私、サティ・フライデーは第八王女レイシア様の部屋の前にいる。
「レイシア様」
名前を呼んだ後にコン、コン、コンとノックすると「入ってください」と返答が来た。
「失礼します」
「あなたとは面識がないように思いますが私に何か御用ですか?」
「来月から通われる魔術学院のことで話に来たんです」
「そうでしたか。紅茶を淹れるので座ってください」
「ありがとうございます」
彼女は私にも紅茶を出してくれた。
「普段、誰かに振る舞うことは滅多にないのですが、どうですか?」
まさか、感想を求められるとは思っていなかったため少し驚いたが顔には出さない。
「美味しいですよ」
「それは良かったです。ところで魔術学院について話があるとのことでしたね」
サティはテーブルにカップを置いて本題に入ることにする。
「陛下は姫様のことを心配しているんです。なので私が一緒に入学することになりました」
「お父様に認められているんですね」
「これでも王家専属冒険者ですから」
「実力も保証されているわけですか」
実力者だと分かって安心したのか「よろしくお願いします」と言われてからティータイムを楽しんだ。




