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ギルド嬢の大罪無双〜平凡な受付嬢は禁断の力で世界を駆ける〜  作者: 柴咲心桜
第27章 収穫祭編

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飲み会の翌日

翌朝。


ギルドの扉を開けたサティとルリを出迎えたのは───ぐったり机に突っ伏した同僚たちだった。


「……うぅ……頭が割れる……」

「昨日は飲みすぎた……」

「誰だよ、あんなに乾杯の音頭取ったの……」


サティは呆れ半分、心配半分でため息をついた。

「まったく……お酒はほどほどにってあれほど言ったのに」


ルリが隣でくすっと笑う。

「サティは全然平気だったもんね。むしろ元気そう」


「……だって、私そんなに飲んでないし」


仕方なく、サティは手早くポーションを薄めた回復茶を作り、机に並べた。

「はい、これ飲んで。胃に優しいから」


「……サティさん、女神だ……」


「ありがたや……」

同僚たちは泣きそうな顔でカップを抱え込み、ちびちびと飲みはじめた。


一方、ルリはと言えば――。

「ほら、サティ。こっちも片付け手伝うよ」

と、さっさと散らかった書類や空き瓶をまとめていく。


「ルリは二日酔いじゃないの?」


「んー、ちょっと眠いくらいかな。サティが隣にいたから、あんまり飲みすぎなかった」


「えっ……」

不意打ちの言葉に、サティは思わず頬を染める。


その様子を、回復茶をすすっていた同僚たちは見逃さなかった。

「……やっぱりこの二人、いい雰囲気だよな」


「昨日もそうだったけど……もう公認カップルでいいんじゃないか?」


「ちょ、ちょっと! 聞こえてますから!」

サティの抗議の声に、酒場以上の笑いがギルドに響いた。


───こうして、二日酔いとからかいにまみれた、平和な一日が過ぎていった。

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