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ギルド嬢の大罪無双〜平凡な受付嬢は禁断の力で世界を駆ける〜  作者: 柴咲心桜
第27章 収穫祭編

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ずっと一緒

市場をひと回りして、サティとルリは川沿いのベンチに腰掛けていた。


夕暮れの風が心地よく、喧騒から少し離れた場所で二人はのんびり過ごす。


「……ふぅ、ちょっと歩きすぎちゃったね」

サティが小さく伸びをすると、隣でルリが笑った。


「サティって、休みの日でも元気いっぱいだよね」


「そ、そうかな? そんなことないと思うけど……」


「あるって。市場でもあちこち見て回って、子供みたいに目を輝かせてた」


からかうような調子に、サティは思わず頬を赤らめた。

「な、なんか……ルリ、最近口調が変わった?」


「え? そうかな。サティと一緒にいると、つい楽で」

ルリは少し恥ずかしそうに肩をすくめる。


その仕草を見て、サティは心が温かくなるのを感じた。

「……うん。なんだか、それが嬉しいよ」


二人の間に、穏やかな沈黙が流れる。


やがてルリが空を見上げてぽつりと呟いた。

「こんな時間が、ずっと続けばいいな」


「……私もそう思う」


夕陽に照らされた川面がきらめき、二人の影を寄り添わせていた。


「そういえば、明日、酒場で飲み会があるみたいだよ」


「誰が来るの?」

私はルリに尋ねる。


「ギルド職員や冒険者かな」


「楽しそうね」

大勢の人が参加するならそれはもう交流会だろう。


「一緒に参加しようね。サティ」


「もちろん!」

またーつ楽しみができたサティは帰宅してゆっくり過ごすことにした。

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