表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギルド嬢の大罪無双〜平凡な受付嬢は禁断の力で世界を駆ける〜  作者: 柴咲心桜
第27章 収穫祭編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

246/265

休日の街歩き

ギルドの連勤が続いたあと、ようやく訪れた休日。


サティは制服ではなく、淡い青色のワンピースに着替えて街へ出かけた。


隣にはもちろんルリ。

「今日はどこ行く?」


「せっかくだし……市場にでも行こうか。お祭りの後だから、きっと賑やかだよ」


ルメリアの市場は、いつにも増して活気にあふれていた。


色とりどりの果物、焼きたてのパン、珍しい布や小物。


冒険の合間にはなかなか見られない、日常の豊かさがそこにあった。


「サティ、この髪飾り似合いそう」

ルリが手に取ったのは、小さな青い宝石が付いたリボンの髪飾り。

「え、私に? ……少し子供っぽくないかな」


「そんなことないよ。可愛らしい」

ルリのまっすぐな言葉に、サティは思わず頬を赤らめてしまった。


昼食は市場の広場にある露店で。


焼き立てのパイを分け合い、果実ジュースで乾杯する。

「こうやって街を歩くのも、冒険やギルドの仕事とはまた違って楽しいよね」


「うん。普通に過ごすのが……一番贅沢かも」


午後は本屋に立ち寄り、雑貨屋を巡り、夕方には川沿いのベンチで休憩。


吹き抜ける風が心地よく、二人は自然と並んで腰掛けていた。


「また……こんな風に過ごしたいな」

サティがぽつりと呟くと、ルリは微笑んで答えた。


「ええ。いつでも、私はサティと一緒に」


───冒険も戦いもない、穏やかな一日。

その小さな幸せが、サティの心を満たしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ