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ギルド嬢の大罪無双〜平凡な受付嬢は禁断の力で世界を駆ける〜  作者: 柴咲心桜
第27章 収穫祭編

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お祭りの翌日

お祭りの翌朝。


ギルドのカウンターに立つサティの前には、疲れた顔をした冒険者や、祭りで散財した商人たちが列を作っていた。


「うう、飲みすぎて頭が割れそうだ……」

「依頼の報告だけで帰らせてくれ……」


サティは苦笑しながらも、手際よく処理をこなしていく。

「お酒はほどほどにしてくださいね。依頼の達成証明はこちらで確認しました」


「は、はい……」


ルリは横で書類整理をしながら、くすくす笑っていた。

「皆さん、すっかり祭り疲れですね」


「うん。でも、楽しそうにしてる顔を見るのは悪くないな」


昼休み。


職員休憩室では、同僚たちがお祭りの話題で盛り上がっていた。


「花火、すごかったよな!」

「私は屋台の肉串が最高だった!」

「サティさんはどうでした?」


急に振られて、サティは少し照れながら答える。

「私は……綿飴かな。懐かしい味がして」

「綿飴!? 可愛いなぁ、サティさん!」


職員たちに冷やかされ、サティは思わず赤面してしまった。


その横でルリがくすりと笑い、

「サティさん、照れてる顔も素敵ですよ」

と小声で囁くものだから、余計に顔が熱くなってしまう。


午後の業務が始まる頃には、いつもの日常が完全に戻ってきていた。

───でも、ほんの少しだけ、祭りの余韻が残っている。


サティはカウンター越しに街の人々を見つめながら、改めて思った。


「……平和で、いい日だったな」

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