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ギルド嬢の大罪無双〜平凡な受付嬢は禁断の力で世界を駆ける〜  作者: 柴咲心桜
第25章 盗賊退治編

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VS手下戦

「来るぞ!」

森を切り裂く怒号とともに、盗賊の手下たちが飛び出してきた。粗末な革鎧に身を包み、手には曲刀や棍棒を握りしめている。


サティの仲間たちも一斉に応じた。


先陣を切ったのは剣士アレン。鋭い踏み込みから繰り出した一閃が、盗賊の棍棒を真っ二つに断ち割る。衝撃に手を痺れさせた盗賊を、仲間の槍使いリーナが横から突き倒した。


「数は多いけど、腕は素人ね!」

リーナの鋭い突きが次々と盗賊の腕や足を穿ち、戦意を奪っていく。


その背後から、魔術師ミレイの詠唱が響いた。

「───《フレア・バースト》!」


炎の弾丸がほとばしり、木の根元に潜んでいた盗賊をまとめて吹き飛ばす。焦げた煙が立ちのぼり、残った盗賊たちの顔色が一気に変わった。


「くそっ、女どもに後れを取るな!」

「囲め、数で押し潰せ!」


怒号とともに手下が一斉に突進してくる。だが、仲間たちの動きは淀みなく噛み合っていた。


アレンが前衛で敵を受け止め、リーナが脇を抜けて反撃。ミレイが後方から火球と風刃を重ね、盗賊たちを翻弄する。その隙をついて、軽戦士のカイルが背後に回り込み、短剣で武器を弾き飛ばす。


「武器を落とした奴は殺すな! 捕らえるんだ!」

アレンの声が飛ぶ。


やがて盗賊の手下たちは次々と地に伏せ、戦意を失っていった。残る者はわずか数人。だが、その奥――小屋の扉が軋み、より大柄な影が姿を現す。


「チッ……ここまでやるか。面白ぇ、相手になってやる」

分厚い鎧を着込んだ男が、大斧を担いで現れた。一際強そうな気配――どうやら盗賊団の副頭領格らしい。


仲間たちは一瞬だけ息を整え、再び武器を構える。


戦いは、まだ終わっていなかった。

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