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ギルド嬢の大罪無双〜平凡な受付嬢は禁断の力で世界を駆ける〜  作者: 柴咲心桜
第21章 忍耐の兆し編

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風の教えと新たな決意

 ミネルバの闘いは、まるで静かな嵐のように鋭く、そして優雅だった。


 鎖鎌が繰り出す一連の動作は、敵の攻撃をいなし、力を利用しながら確実に反撃に繋げていく。


「見ていてください、サティさん」


 ミネルバの声は穏やかで、しかし決して揺るがない強さを持っていた。


「寛容とは、ただ受け入れることだけではない。敵の力を認め、活かすこと。自分の心の弱さも、抱きしめること。そうすることで、真の強さが生まれるのです」


 サティはその言葉を胸に刻み、身を低く構えた。


「私も、あなたのようになりたい」


 ミネルバは優しく微笑み、鎖鎌を一度空に向かって振るう。


「まずは、あなた自身を許すことから始めましょう」


 その言葉を聞くと、サティの胸に何かが解けるような感覚が広がった。


「赦す……か」


 ルリも穏やかに頷く。


「自分を赦すことができたら、どんな困難も乗り越えられるよ」


 その時、遺跡の奥から新たな敵が姿を現した。


 影の核の残滓――瘴気を纏った怪物が、二人に襲いかかる。


 ミネルバは鎖鎌を構え、静かに戦いの構えをとった。


「さあ、試練の本番です」

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