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ギルド嬢の大罪無双〜平凡な受付嬢は禁断の力で世界を駆ける〜  作者: 柴咲心桜
第21章 忍耐の兆し編

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古の守護者と暴走の淵

 ヴァローナ渓谷の入り口、深い霧が立ち込める中、サティとルリは慎重に足を進めていた。


「この霧、ただの自然現象じゃない気がする……」 ルリが囁く。


「警戒は怠らないで」サティは握った拳を見つめる。


 《怠惰》の力がまた、暴走の兆しを見せ始めていたのだ。


 突然、前方から轟音が響き、岩陰から巨大な石像が目を覚ました。


 それは古の守護者、かつて怠惰に呑まれた者たちを封じるために造られた者だ。


 サティは咄嗟にスキルを呼び起こすが、胸の中で《怠惰》がもぞもぞと暴れ始める。


「危ない……自分を失いそう」


 ルリはすぐに駆け寄り、優しく手を取った。


「サティ、私がいる。あなたは一人じゃない」


 二人の絆が強く結ばれる瞬間、サティの内の《怠惰》は静かに沈黙した。


 守護者を倒したあと、サティは決意を新たにする。


「忍耐は“待つこと”だけじゃない。自分と戦い続けること」


 霧が晴れ、二人は谷の奥へと歩を進めた。

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