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ギルド嬢の大罪無双〜平凡な受付嬢は禁断の力で世界を駆ける〜  作者: 柴咲心桜
第18章 旅路編

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影の牙、目覚める刻

 黒い霧がうねりながら四人に迫る。


 影たちは不気味に囁き、体の輪郭を揺らしながら襲いかかってきた。


「ルリ、後ろ!」

 サティの声に反応し、ルリが素早く身を翻して剣を振るう。


 影は刃をすり抜け、身体を分散させて再び集まった。


「やつら、普通の攻撃が効きにくい……!」

 ミカは短剣を投げつけ、レオは魔法陣を描きながら呪文を唱える。


「魔力を集中させるんだ、これが唯一の突破口だ!」


 サティも自身のスキルを解放し、風の刃を纏いながら影に斬りかかる。


「影はただの物理存在じゃない。魔力の塊、虚無の化身よ!」


 闘いの中、ミカの目に一瞬、かつての恐怖と決意が浮かんだ。


「……失ったものを、取り戻すために」


 レオは仲間を守るため、魔術で防御結界を張り、攻撃の手を休めない。


 激しい戦いの最中、サティはふと気づく。


 影たちが徐々にこちらの動きを学習し、戦術を変えてきている。


「油断できないわ……“影”は進化している」


 ルリも苦戦しつつも、冷静に対応し始める。


「皆、連携を崩さないで!」


 激闘の果てに、四人の力が一つに重なり、霧の影は散り消えた。


 しかし、サティの心は重かった。


 この戦いは終わりではなく、新たな始まりだと感じていた。

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