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ギルド嬢の大罪無双〜平凡な受付嬢は禁断の力で世界を駆ける〜  作者: 柴咲心桜
第17章 旅立ち編

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旅立ち

ルメリアのギルド広間には、早朝から多くの仲間や知人が集まっていた。


壁には鮮やかな花飾りが施され、手作りの垂れ幕には「新たな旅立ちを祝して」と書かれている。


サティは冒険者の装備を整え、静かに息を整えていた。隣にはいつもの笑顔のルリ。


二人の間には、長い時間を共にした揺るぎない絆が感じられた。


ギルド長が立ち上がり、厳かに口を開く。


「サティ、ルリ。今日、この場に集った全員の想いを背負って、いよいよ君たちの旅立ちだ」


サティはギルド長の目をまっすぐに見つめる。


「はい。ギルド長、今まで本当にお世話になりました。私たちはこのルメリアで育ち、ここから旅立ちます」


ギルド長は微笑みを返し、手を差し伸べた。


「君たちの旅が、希望と光に満ちたものでありますように」


拍手が広間を包み、仲間の一人が声を張り上げた。


「サティ、どんな困難があっても、負けるなよ!」


別の若い冒険者が目を輝かせて言う。


「ルリさん、サティさんが帰ってくるのをずっと待ってます!」


サティは涙ぐみながら、皆に向かって深くお辞儀をした。


「ありがとうございます。皆さんの応援が、私たちの力になります」


ルリがサティの肩に手を置き、優しくささやく。


「サティ、私たちはもう一人じゃない。怖いことがあっても、いつも隣にいる」


サティは笑顔を取り戻し、ルリの手をしっかり握った。


「ええ、ルリ。あなたとなら、どんな未来も切り拓いていける」


一瞬の静寂が訪れ、ギルド長が言葉を継ぐ。


「さあ、準備はいいか? ルメリアの風が二人を新しい世界へ導くだろう」


サティは深呼吸して答えた。


「はい。ここからが、本当の始まりです」


仲間たちが一斉に声を合わせて叫んだ。

「行ってらっしゃい!」「頑張れ、サティ!」「ルリも負けるな!」


その歓声の中、二人はゆっくりとギルドの大扉を開いた。


外の青空がまばゆく輝き、新しい旅路を祝福していた。


サティはルリの瞳を見つめ、確かな決意を込めて言う。


「行こう、ルリ。私たちの物語は、ここから紡がれていく」



「ええ、サティ。どんな困難があっても、私たちは一緒。必ず乗り越えるわ」

ルリも力強く答えた。


二人は肩を並べ、新しい未来へと一歩を踏み出した。

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