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第二回スィーツパーティー④


そこには白いシャツの前を大きめに開けて

少しタイトな黒いパンツにじゃらじゃらし

たベルトをしてハーフブーツを履いてる

キルア様が立っていた。

腰に巻いてるじゃらじゃらをよく見ると

シルバーに宝石が絡んでる。派手なんだけ

ど下品に見えないのはキルア様だからかな。


そして胸はだけシャツね。少し浅黒い肌

のちらリズム……。計算か天然か。

こんなん、ご婦人方を一気に虜にするよね。

今回のパーティーは騎士様達の家族も同伴

OKだから……。ご婦人方も居るわけで。


殿方の白いシャツって変態心を刺激するのよ。

私の変態心だけかもだけども。

ちょっとドキドキしてる。

困った。


「ディア姫。どーした?」


色っぺーな。相変わらず色気ダダ漏れだ。

まだ18歳なのにその色気は……。

いや、いや。心の友だから。


「キルア様、わざわざエスコートなど……

申し訳ありませ……」


言い終わらないうちに両手を優しく掴まれた。


「今日も可愛いな。これはルイのガードが

鋼の壁になるな〜」


「ラフな感じで仕上げもらいましたのに……

私、今日は沢山の騎士様とお話をしたいの

ですけど……」


前回もルイお兄様とレオンお父様のガードが

凄くてキルア様とだってあまり話せなかった。

しゅんとしていると掴んでいる手をブンブン

上下に振り


「今日はずっと俺が側にいてレオン様とルイ

と……あ、あと今日はノアからも守ってやる

から色んな奴と話してみるといい」


と、言ってくれた。


「キルア様はお優しいですね」


『守ってやる』のワードに思わず顔がほころん

でしまうではないかーい。

2回目言うが心の友だから。


「そりゃ好きな女に優しくない男なんて

いないだろう?」


「す、す、好きぃー?私をですか?」


こ、こ、心のと……。


「ディア姫以外に誰がいるんだよ?俺は

ディア姫の専属騎士になって命を懸ける

事を決めたんだ。普通は好きな女じゃない

と命懸けないぞ?」


私の手の甲にキスを落としながら言った。


冷静になろう。3回目言うけどキルア様は

心の友だ。

その好きって。きっとなんか違うやつな。

ここで勘違いすると痛い奴になるから。

って事はこの好きは……。


あ〜!!エドの忠誠心と同じやつだ!

そうだ!絶対にそうだ!

だってエドが忠誠心見せた時と似てるよね?

なんつーか雰囲気がさ。

ちょっとだけ恋愛的な雰囲気を漂わせるのも

似とるのよね。

私だから勘違いしないけど他のご婦人だったら

秒で落ちるぞ、これ。


キルア様は表現の仕方が独特だから『好き』

って言ってるけど強め忠誠心からくる

『好き』なんだね?

ふむふむ。納得した。

やはり心の友だ。


「キルア様!!素晴らしい忠誠心ですわ!

これぞ騎士の鑑ですわね!私、感動しました!」


「……」


「それではお言葉に甘えましてエスコートして

いただこうかしら?ふふふ」


『全然伝わらね〜。どこをどう解釈したら

そうなる?』


ボソっとキルア様が何かを呟いた。


「ん?どうかしまして?」


「何でもありませんよ。では姫、会場へと

参りましょうか?」


「はい。よろしくお願いいたしますわ」


私はキルア様の手を取り一緒に歩いて行く。


エドが一連の会話を聞いて何故か笑いを堪えて

いる様に見えたけど?

気のせいか?

メアリーも微妙な顔をして私を見ていたけど。

気のせいか?

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