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神殿様③


部屋にはユーリ様とレオンお父様、私、そして

エドとメアリーが入った。


エドとメアリーがお茶を淹れる。

お茶もお菓子も私の大好きな物ばかりなのだけ

ど全然喉を通らない。


ユーリ様がレオンお父様の前で変なことを言わな

いかが心配で優雅にお茶どころではない。


とりあえず私はユーリ様の言葉に小さく『はい』か

『いいえ』『嬉しいです』を繰り返す。

1時間ぐらい話しただろうか?その中での会話で

ユーリ様は特に変なことも言わず私は安心した。

先程のは聞き間違いだったのかな。

良かったぁ〜。


「で、レオン?ちょっとここからはディアと2人だけで

話したいのだけど。あっ、心配だろう?エドくんを

置いてって」


「は!?」


レオンお父様のこめかみに青スジが浮き出る。

だよね?そうなるよね?


「ほら、メイドさん連れて出て行って」


「は!?」


レオンお父様のこめかみに2本目の青スジが

浮き出た。

ヤバイ。とりあえず出っててもらおう。

流血沙汰になる前に……。


「レオンお父様、大丈夫ですわ。少しだけ、

ね?」


私は出来るだけ可愛いいオーラ全開で言った。

効果ある?


「……分かった。少しだけだ」


渋々メアリーを連れて部屋から出っていった。

効果あったね……。


そして私に緊張が走る。

やっぱりあの言葉は聞き間違いではなかった

ってことだ。


「魂の色がね」


「え?」


「魂の色が七色になっているよね?」


うっひょぉぉぉーーー。確信ズバリですか。


「この前の事件でボロボロになってベットに横た

わるディアを見た時に魂の色が七色になっている

のに気がついてね。前は透明だったのにねぇ」


ニヤニヤしながら私を見る。

そうか……。あの事件の時、レオンお父様不在の中

色々お世話になったんだっけ。

ありがとうございます。


ユーリ様はゆっくりとエドの方を見て言った。


「君も見えてるよね?七色。そして知ってるかい?

七色の魂は『ポレット様』しか持っていないことを」


ポレット?誰や?それ。


「……七色の魂は見えておりますが。ポレット様の

お色だとは知りませんでした……」


エドが驚いている。

だからポレットって誰や?


「やっぱりね〜。君も俺と同じ魔法力持ちだから見え

てると思ってたよ。流石にポネット様の魂の色までは

知らなかったか〜。いつからだい?ディアの変化は」


「今年の雪解け頃でございます」


「えー?そんな早く?しばらく会えてなかったから

な。もっと早くに会っとけば良かったなー」


ユーリ様は悔しそうに言った。

ちょっと!私を無視して話進めない!

まずはポレットが誰なのか説明を……。


「お嬢様は先日の事件で襲ってきた男どもと

戦っている時、瞳の色も七色に光って

おいででした……それは、つまり……」


え?あの時の私の瞳が七色になってたの?

まさか〜。エド意識あんまりなかったじゃん?

見間違いじゃないの?

しかしエドくんよ!そーゆー大切な事をさ……。

本人の私よりもユーリ様に言っちゃうとかさ。


「うん。瞳の色の事は知ってたか。伝説にも

出てくるからね。そうか。戦ってる時に……。

そこまで一緒ならコレはもう疑いようがないな」


はて?なんの疑いでしょうか?


ユーリ様は私に向き直ってハッキリと言った。


「ディア、お前は『金色の女神 ポレット様』の

生まれ変わりだ」

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