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詳細諸々③

いつも読んでいただきありがとうございます!

今回はグロテスクな表現が少しあります。

苦手な方、お食事中の方、ご注意下さい。


体力が落ちてしまった私はまだ軟禁……

ではなく療養中だ。

今日は……ではなく今日もローズお母様と

午後のティータイム。

そんな中、レオンお父様とルイお兄様が

休憩だと言って王宮から帰ってきた。

なので自然な流れで一緒にティータイム開始。


まだ捜索は続いている。

黒幕が分からないのだ。

用意周到で手掛かりが全然無いらしい。

なんせ皇帝と神殿を騙したあの手紙も完璧で

疑いようがなかったぐらい凄い魔法が使える

黒幕なのだ。これは解決まで時間がかかりそ

うな予感がガンガンする。


「あのう……私を襲った人達はどうなりましたの?」


気になるじゃん?気になるよね?

だってね、結局捕まったマッチョは私が足の骨を

折ってやった4人と首に枝を打ち込んで気絶させた

3人の合計7人。でも足を折った4人のうち1人は

気が触れていたらしいのよ。

だから実際に話が聞けるのは6人。


何故、気が触れたかって?それは……。

7人は動けなかったのでがルイお兄様と

戦えなかったけど残りのマッチョ達は当然

襲いかかるわけで……。

そのマッチョ達をそれはそれは口で言えないほど

残酷に殺したみたいで……。マッチョ達を拘束し

に来た騎士様達があまりの悲惨な現場に暫く動け

なかったらしい。その殺される様子を見ていた

1人が耐えきれなくなって気が触れたんだそう。

ちなみに死体と言える物が何一つ残っていなくて

『ミンチにされた何か』がそこら中に散らばって

いたそうだ。ひぃぃぃぃぃーーーー!!!

意識無くて良かった……。ルイお兄様の戦ってる

とこ見たいなんて思ってたけど見れなくて良かっ

た……。


「それは当然だ。ディアにあんな酷い事をしといて

あっさり死ねると思ってもらっては困る。なぁ?

ルイ?」


「はい。あれでもまだ気が済みませんよ……」


「細かくする前にも地獄を見せたんだろう?」


「当然です。じわじわ細かくしてやりましたよ。

泣いて叫んで命乞いしてましたけど……。

馬鹿ですよね」


親子だね……。ホラーな親子。

絶対に敵にしたくない。


そんなんだから残った7人きちんと生きてる?

っていう事で気になってるのよ。


レオンお父様の説明によると

あのマッチョ達は町のゴロツキを集めたようで

彼らは全員魔力無し。小さな頃から魔力無しと

言われて嫌がらせされ親からは捨てられてまとも

な職にも就けず。

いわゆる『裏仕事』を引き受けていたようだ。


そこまでは普通に話していたのに依頼人の事を

話そうとした途端に口から血を吐き死んでしま

ったそうで何も聞けずだったみたい。

6人全員がそうだったんだって。

『口封じ』の魔法だそう。

黒幕の事を話そうとすると死んじゃうって

魔法だって。勿論紙に書こうとしても死ん

じゃったんだって。怖いね……。


気が触れたマッチョは何も食べずにひたすら

笑って過ごしてるらしくきっと近いうちに死ん

でしまうだろうって。


次に心配だったのは30人の護衛騎士様達だ。

聞くと森の中で皆さん眠らされていたらしく

変な後遺症もないとのこと。

良かった!


そしてあの教会は黒幕によって乗っ取られていた

そうで本当の神父様や修道女さん達は全員殺さ

れていた。酷い……。

偽修道女は人型の魔獣で黒幕と何か契約していた

と思われるがルイお兄様が殺したのではっきりと

は分からない。

魔獣は動物型や前世で言うところの怪獣みたいな

のが一般的なんだけど、たまに人間みたいな

のもいるらしくて動物型や怪獣よりも強いんだ

って。人間と同じぐらい知能があるんだそう。

今回のはその人型の魔獣の中でもかなり強い

タイプだったのにルイお兄様は1人で戦い

ウイルスも跳ね除け私達を助けに来てくれた。


なのにルイお兄様は


「私がもう少し早く助けに行けていればディアに

あんな酷い……あんな痛い思いをさせずに済んだ

のに……」


と、何回も謝れたのだけど私にしてみれば感謝

しかないのだけど?


「あれはルイお兄様のせいではございません。

私が少々生意気な事を言って相手を怒らせて

しまったのです。もう謝らないでくださいね?」


私はルイお兄様をギュッと抱きしめて言った。

そして


「助けてくれてありがとうございます」


とも。


ま〜生意気な事言ったのって私であって私で

ない誰かなんですけどね……。


お礼も言えたのでルイお兄様から離れようと

したけど私の背中に回した腕の力が強くて離れ

られない。


「ルイお兄様?紅茶が冷めてしまいますわ?」


と言っても益々私を抱く力が強くなる。

『もうあんな怖い目にあわせないから……。

一生かけて守るから……』

耳元でそう呟かれた。


こ、これは……。もしかしてトラウマになって

しまったのか?なんだかんだ言ってもルイお兄様

はまだ17歳なのだ。そんな多感な時期に妹が

リンチをされて死にかける。しかもその場には

自分が居て……。

心に傷が!?なんてこったーーい!

一生って聞こえたぞ!?

ルイお兄様には可愛いご令嬢と結婚して頂き

可愛い跡取りを誕生させてもらわなくてはいけ

ないのに一生私のお守りをさせるなんて絶対に

ダメ!どうしたらトラウマってなくなる

のぉぉ!?

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