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元旦那です③


「じゃん、じゃん、うるせーんだよ!!

お前まさか神様についても話したのか⁉︎私だって

信頼してるエドにさえまだ話してないのに!!」


「あ〜。勿論話した。全部話した」


全部。全部か......。


「信頼している......エド?」


ルイお兄様が何か呟いていたが今はそれどころ

ではない。


「だって皇帝側はどう考えても全員味方じゃん?

全部話して協力してもらった方が魔王討伐だって

楽になるんじゃないか?」


「何故、皇帝側皆が味方だと思うんだぁぁぁぁ!」


「え?だって俺が生まれてから変な動きしてる

奴なんて見た事ないから」


「ほう......。セイさんはこの広く大きい城の中の

使用人達や出入りしている貴族達や商人やその他

諸々の行動を把握して魔王と絡んでる奴は居ない

と判断したわけだね?」


「いや〜。まさか!流石の俺もそこまで細かくは

無理でしょ?あはは」


ブチっと私の中でキレた。


「あははじゃねーよ!!お前、もし魔王、もしく

は魔王に通じてる奴が混ざってって神様の

情報が伝わってあっちに有利になったら

どーすんだぁ?こらぁぁ!!」


「......?神様の野郎の情報?そんなもん魔王が

知ったって全然なんともなくね?魔王と神様の野郎

が直接戦うわけじゃないんだしさ?」


「直接戦わなくても何がこちらに不利になるか

分からないだろうがぁぁ!!特に神様絡みの事は

慎重に取り扱いしろ!!このボケカスがぁぁ!」


私はハアハアしながらとりあえずイザーク殿下の

胸ぐらを離した。そして皇帝陛下へと向き直る。


「大変失礼を致しました。つい我慢ならず......」


「ぶっ......ははは!!いいぞ!いつもに増して

面白い!!まあ、確かに神の話には驚いたが。

ディアの言うことも一理ある。何処に魔王の

関係者が潜んでいるか分からないからな。

神についての話はここに居る者達は一切

他言無用だ。よいな?」


この場に居る皆が頭を下げる。


「神の事もそうだがイザークが話した事は全て

真実か?」


全て?セイさんはどこまで話したんだい?

チラッとイザーク殿下を見た。


「ゆうちゃんに話した事全部だ」


今回の私の転生についての確信的な部分全部

かーい。


「......はい。真実です」


「と、言う事は神は実在しディアが金色の

女神と魂が混ざり合ったのはイザークが神に

前世のディアの魂が良いと勧めたからなのか?」


「はい。そのようです。私もイザーク殿下から

聞くまでは知らなかった話ですが」


私の返事を聞いた皇帝陛下はニヤリと笑い

イザーク殿下に言った。


「でかしたぞ!それでこそ我が息子だ!!

イザークが神に前世のディアの魂を売り込ま

なければ違う魂が入って来たかもしれなかった。

このディアの魂でなければ駄目だったのだ!

我々はこの今のディアしかな」


ほえぇ?何それ。私好みのイケオジが私でなけれ

ば駄目だなんて誉め殺しにかかってるぞ?

周りを見たらその場に居る人全員が頷いとる。

マジか!?

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