昔の話②
「僕たちはもう悪魔と戦ってたから
学校には行ってなかったんだけど」
「そうなんだ……」
「あっ、でもポレットはどうか知らないけど
僕は少年少女校きちんと卒業したよ?アーサー
やサイラスは多分その上まで行ったと思う
けど」
中卒ならず小卒ってやつかな?
うん。うん。皆んな色々事情ってもんがある
からね。
「で、その学校で勇者として4人で特別講義を
して欲しいって依頼がきたんだ。丁度、悪魔も
かなり討伐した後で少し暇だったからやって
みるかってなって。話すのはサイラスに
任せて時々アーサーが剣術とかの話をしたり
して。僕とポレットは横で立ってた」
こんな美男子達が学校にやってきたら女の子達
は色めくよなぁー。
「あ、今、僕達美男子大モテだって思った?
1番人気はポレットだったよ?こんなに綺麗な
女性なのに強くてカッコいいってね。2番人気
は僕。聖女のカッコしてるから女性に間違われ
てさ。あの時代は女性が活躍するって殆ど
無かったから憧れもあったみたい」
成程〜。
ただ横に立ってても1番人気か。
女神様って凄かったんだな。
「そこでシューピオと出会ったんだ。その
講義の日に悪魔が学校を攻撃してきたんだ。
僕達が居たからじゃなくただ悪戯に子供達
を殺そうと思ったらしい」
なんと!流石悪魔だ。性根が腐ってるな。
「僕達が居て良かったと思う。そうでなければ
全滅してたよ。その学校はあの当時のアグオス
帝国で1番大きかったから子供達も沢山通って
いた。全員殺されていたら国の殆どの子供が
いなくなってしまったと思う」
国を支えていく子供達が居なくなる……。
こ、怖ぇぇ〜。想像すると怖ぇ〜よ!
「で、講義の途中に突然叫んだ学生が
いたんだ。それがシューピオだった。彼は
悪魔探知力があってその時に来た悪魔を
察知したんだ」
「悪魔探知力?」
「そう、その言葉通り悪魔が近くに来ると
分かる。その力を持っている人は殆ど
いなくてとても稀有な力なんだ」
ノアの光魔法と同じくらい稀有って事だね?
「『勇者様!悪魔が近くまで来ています!』って
叫ばれた時は驚いたよね。最初は僕達の講義の
内容に合わせてのサプライズ企画なのかと
思ったぐらい。でも叫んでるシューピオの顔
が真剣でこれは本当かもってポレットが言い
出したんだ」
「そうです。ポレットが、ポレットだけが
あの時僕を信じてくれました」
いつの間にか私の横に座りニコニコしている
前国王様と目が合った。
いつの間に!?音も無しに!お前は忍者か!?
そしてノアとメルカルロ様はいつまで料理を
皿に盛ってるんだよ!時間かかり過ぎだから!
お腹すいた……。
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