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山猿②


も、も、もしかしてぇぇーーーー!

私が偽物だってバレた!?

いや、エドに言わせれば私はきちんと転生

しているのだから正確には偽物ではないの

だけど。


前世持ちって知られちゃったのかな?

そうだとしたら……。気持ち悪いとか?

あーーー!どちらにしても、どうしよう。

しかし何でバレた?


あ……あれか?

使用人達と話してるうちに恋愛相談みたい

になって熟女バーのママみたいな勢いで

アドバイスしたり使用人達の身内で小さな

弟や妹が尋ねて来た時にばーちゃんモード全開で

遊んだり前世の職業だった介護士のクセが出て腰

を痛めた庭師のおじいちゃんをベットから椅子に

座らせてあげる技を披露しちゃったからか?

思い返せば結構やらかしちゃってるな私……。


私は動揺のあまりグビグビと紅茶を飲む。

エドが速攻でカップにおかわりを注ぐ。

グビグビ。

注ぐ。

グビグビ。

注ぐ。

……って、わんこそばかぁぁぁーーーい!!

そんなに注がなくていいからぁぁ!!


「ふふふ。やっぱりその紅茶大好きなんだね。

良かった」


ルイお兄様が静かに喋り出した。

こ、こ、怖い……。

私、泣きそうだ。


「ディアはさ〜最近使用人達から相談事とか

されたりしてるの?特に男の使用人から評判

がいいとか……」


使用人関係!熟女バーか!14歳らしからぬ

アドバイスを変に思ったのか!?

しかも何故か使用人達から相談持ちかけた

ことになってるぅ!

……違う!違う!使用人達からではなく私が

勝手に恋バナ聞き出して勝手にアドバイスの

押し売りしてただけだ!!

しかも男性の使用人が珍しくて見かけたら凄い

圧で私が追っかけたから渋々話してくれただけ

だよ。

多分……。


「えっと、それは……」

「いいかい?ディア。屋敷歩いてて出会った

使用人達に話しかけるのはいいけど、ほら

使用人達の殆どは男でしょう?メイドなら

問題ないけど男は父上が雇用契約書に

『クラウディアの前に姿を見せるな。話し

かけるな。触ったら殺す』って項目がある

みたいだからあまり声かけない方が彼らの

為だよ?」


はい。恒例の会話被せ。


って、なるほど!この大きな屋敷に何故メイド

と数人の男性使用人しか居ないのかと思って

いたのだけどレオンお父様が男性使用人達に

『クラウディア接近禁止令』を出してたんだね。

そりゃ皆んな私を見たら逃げるはずだ。きちんと

沢山の男性使用人が働いているんだ。

何となく安心した。


「まだこのことは私までの報告で止めている

けどディアと話したなんて父上の耳に入って

解雇、行方不明、川に浮くとかになったら

可哀想だよね?」


……どんどん酷くなってないか?

川に浮くって……おい!!


「わ、分かりましたわ!もう男性の使用人達

とはお話しをしませんわ……」

「うん。その方がいいね」


ルイお兄様はご満悦な笑顔で紅茶を飲む。


「それとメアリーが父上と一緒に登城してる時

エドと2人で長時間部屋に籠ってるとか?」


ギク……。それキタ?そっちキタ!?

てか、誰だよ!私の行動を逐一報告しとる

奴は!まったくもー!


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