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聖騎士合格


次の日の朝、ルイお兄様にお礼を言った。


「ルイお兄様、私の為に謝罪を掛け合って

いたとレオンお父様から聞きましたわ。

ありがとうございます!でも大丈夫ですわ。

大きな怪我もしていないですし。ルイ

お兄様もお忙しい中大変でしたでしょう?」


お仕事に行く前にちょこっと言ってみた。


「そんな。ディアの事で大変なんて思った

事はないよ?私は絶対にあの男に謝罪させる。

ディアがどれだけ怖かったか!ディアが許し

ても私は許さないよ?」


ルイお兄様は言い出したらきかないから

なぁ。ま、いいか。


「明日はノアと登城するのだよね?アダン殿下

の側近として私も話し合いの場には居るから

安心してね?アダン殿下にアイツから守る為

私の膝の上に座らせたいと言ったのだけれど

却下されてしまったよ。それなら自分の膝に

乗せた方が安心だとか言われてしまった。

確かにアイツの聖力に私の魔力はあまり効果

はないけれど……」


ルイお兄様が朝からしょんぼりし始めて

しまった。

これからお仕事だというのに。


「そこまで考えてくれただなんて嬉しい

ですわ!ルイお兄様、ありがとうござい

ます!」


そう言って私はルイお兄様の手の甲にチュ

っとキスをした。


「あ?な、な……。んん。こちらこそ?

ありがとう……?」


なんかおかしくなりながらお仕事に行く

ルイお兄様だ。大丈夫かい?


「いや、いや。今のは逆効果ですよ?」


エドが横で呟いた。

え!?そうなの?どの辺が?

エドの隣にいたメルカルロ様も頷いてたけ

ど、どの辺がーーー!?


午後からはノアの聖騎士試験の結果発表

があるのでその知らせを待つ。


ローズお母様と2人でお茶を飲みながら

待っているんだけどソワソワと落ち着

かないよ〜。


「ノア様がお帰りになりました」


扉の向こうにいた騎士さんがそう伝えて

きた。

直ぐに扉が開きノアが入って来る。


「姉様!姉様!合格です!しかも満点で

1位合格でした!!!」


そう言いながら私に抱きつくノア。

大きくなった……。

もう私を包み込んでしまうぐらい。


「ノア、おめでとう!光魔法が使える

聖騎士様の誕生は久しぶりなんですって

ね!更に稀有な存在になってしまいまし

たわ!」


私は抱きついているノアの頭を撫でた。

つい癖で。ノアを褒める時はいつも撫でて

いたから。ノアは嬉しそうに目を細めて

いる。でも、もうそろそろこれも止めない

とね。ノアは15歳だし子供って年齢じゃあ

なくなったもんね。


「あら、私もいるのですけれど?」


ローズお母様がプンスカ怒ってる。


「勿論分かっています!母上!無事に

合格しました。これも家族のおかげです。

ありがとうございます!」


私から離れてローズお母様の手を取り

お礼を言う。

ニッコリ微笑むローズお母様。


ノアも一緒にお茶をして和やかなひと時を

過ごした。明日の話し合いでの起こる嵐の

前の静けさ的な?

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