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聖女様ってどんな人?


「さすがに日記の内容は話せませんわ。

サイラス様だって勝手に自分が書いた

メモとか独り言などをバラされたくは

ないですわよね?」


皆んながうんうんと頷く。


本当はね……怖くて口にするのも嫌だった

んだけどね。最初は冗談で書いてるのか

なって思った程サイコパスさ。

でもこの前サイラスが『異常者』だって

言ってたから……。

本気で書いてた日記だったんだって思った

らさ……。


「聖女様ってどの様なお人でしたの?」


これ、生き証人が2人も居るんだから訊いて

おかないとな!


「異常者」


「とても強い聖力を持っていて頼りに

なったけどポレットへの執着が酷かったな」


ちょいとサイラスさんよぉ〜。その一言で

終わらせないで欲しいんだけど?

流石、アダン殿下は分かりやすく説明して

くれたね!


「執着ですか?」


そこはルイお兄様もエドもピクリと肩を

震わせた。私も本当はブルブル震えたいよ!


「そうだ。執着だ。昼間勿論夜寝る時も

ずっとくっいていた。一見本当に女性なの

だ。だから女性だと思ってくれと言って

ポレットにまとわりついていた」


アダン殿下が思い出す様にゆっくりと

話している。


「あれは異常だ。自分は四六時中ベタベタ

触ってるのに俺たちが少し触れただけで

襲ってきたし……」


ヤバいぞ。ルイお兄様とエドと……え?

メルカルロ様までダークなオーラを

放ってるけど!?


「今世では大丈夫ですよ。私もノアも

エドも居るのでそんな勝手はさせませ

んから」


ルイお兄様が目が笑っていない笑い顔で

アダン殿下やサイラスに言った。


「私も居ますから」


メルカルロ様も言ってくれた。


「いや、いや、いや。俺たちだって

そこそこ強いよ?なんて言ったらいいの

かなぁ〜」


「我々が何を言っても喧嘩で殺し合い

をしても全然駄目なのだ。ポレット

から離れようとしない」


今なんて?喧嘩で殺し合いって言った!?

そっちの方が怖いわ!


「ポレットさん本人はどうでしたの?

聖女様から逃げ回っていたとか?」


「ふんって鼻で笑ってたな」


「うん。笑ってた」


笑ってただと!?

何?その余裕。


「ポレットは聖女を可愛がっていたところも

あったからな〜」


「何故その様な異常者を仲間に?」


メルカルロ様が我慢しきれずに2人に

訊いちゃった。

従僕だけどエルフの王子様だから

突然に会話に入るの許してやって下さい。


「彼はポレットを守る為なら凄い力を

発揮するのだよ。自分の命なんて顧みず

にな。だから一緒に戦っていて楽では

あった」


そっかぁ。強かったんだね。

それも全部ポレットの為だもんね。

日記に書いてあったわ。

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