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予言書


「アーサー王も予言書を残していたのです

ものね?聖女様のは……。私が読んだのは

ただの日記でしたわ。でもユーリ様には

きちんと予言書になっているそうなので

何か術がかかっていると思うのですが」


私もクレープを食べながら予言書について

訊いてみた。

因みに中身はイチゴと生クリームだ。


「それさ、絶対に聖女がポレット、いや

ディアに読んで欲しくてわざと術かけて

ブロスト家の家宝にしたんだと思うな〜。

アイツのポレットに対する気持ちは半端

なく異常だったからな」


サイラスが生クリームで口を汚しながら

言った。


「ではやっぱり私が読んだ日記の方が本物

の内容でユーリ様が読んでいる内容は嘘と

いう事ですわね?」


逆にどんな嘘の予言が書かれてるのか気に

なって仕方ないぞ?今度ユーリ様に訊いて

みよう。


「そうだな……。聖女の場合はそうだろう……。

しかしまさか私の日記も家宝にされていたとは

思っていなかった……」


え!?それって……。


「私はアーサーだった時日頃から日記を書いて

いたのだ。ほぼ毎日の日課の様なものでな。

死ぬ前に全部処分したと思っていたのだが

2冊ぐらい残っていたようだ。その日記を

聖女も真似をして書き始めていたのは知って

いた」


ああ……。それは本当に恥ずかしいやつな。

日誌ではなく日記だもの。

それを1000年間代々の皇帝陛下が読んで

って事で。恥ずかしくて死ねるやつ。


この場にいる全ての人が可哀想だな的な

雰囲気だ。


「父上にそれは予言書ではなくアーサーの

ただの日記だから処分したいと言っても

家宝だからこのまま取っておくの一点張り

で。自分が後を継ぐまでこのままの状態だ。

ただ救いなのは皇帝陛下になった者しか

読めないという事だけだな……」


きっとね、アダン殿下が即位したら速攻で

その家宝を処分するであろうと分かっている

からね?皇帝陛下はそうさせない何かを

していると思うよ?残念だけどその日記は

ずっと家宝のままだな。うん。


「で?聖女の日記は何が書いてあった?」


知りたくてうずうずしているサイラスが

私の袖を引っ張り始めた。

すると一斉に剣がサイラスの首目掛けて

切り掛かってきた。

全部魔力、聖力で出来た剣が。


「はい、はい。勝手にディアに触ってすいません

でしたぁ〜」


サイラスはこの部屋に居る殿方全員に謝って

いる。あ、皆さんありがとうございます。


「ディアの母上様はアダン殿下の所は

安全、安心だからと言って私にこの

お茶会のお誘いを頂いたのだ。サイラスとて

許可なくディアに触れるには許さん」


アダン殿下が魔力で作った剣を消すと皆んな

も消した。凄い。こーゆーとこは皆んな心が

通じ合ってるよね。

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