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side ルイ・ヴィンセット


明日、最愛のディアが16歳になり成人する。

最近色々あり過ぎた。


メアリーがエルフ国の王子だった。

男だったのだ。

事情は確かに仕方ないのであるが男が

ディアの寝室に出入りし、ディアの着替えを

手伝い、ディアの髪を触っていた。

着替えや髪の毛に触れないエドでさえ

本当は嫌なのに。

私は殺意が胸の中に芽生えたが彼は

エルフ国の王子だ。ここはグッと

堪えた。


更にディアが神殿様の義弟に誘拐され、

ディアの両親の死の真相が分かりそして

ディアは女神様の生まれ変わりの他に

異世界人の生まれ変わりでもあるという。


流石の私も頭の中を整理するのに約1分ほど

かかった。

異世界人。確かにこの国の絵本にはその様な

この世界の人でない者が主人公の話もある。

子供が読むもので私もよく母上が読んでくれた

ものだ。


異世界人とは架空の人物だと思っていた。

しかし最愛のディアが異世界人だと。

その様な事があるのだろうかと思ったの

だけれどまず話し方だ。恐ろしく可愛いい

のだ。

聞いていると可愛過ぎて襲いたくなる。

これはこの国の男なら殆どがそうなるだろう

と思う。例外もいるが。


そして今までディアが発案者になっていた

ジャージやお菓子の種類やその他諸々。

これも異世界では普通にある物らしい。

そう聞くと本当に異世界人の生まれ変わり

なのだと納得する。


ユーリ様はともかくエドが2年も前からその

事実を知っていたのは悔しい。

しかもディアが暮らしていた異世界の

生活様式や言葉などを勉強しているという。

異世界人であったディアの事を理解しよう

としているらしい。

遅れをとってしまった事が腹立たしい。


私の人生計画ではディアが16歳になったら

婚約する予定だった。

しかし女神様の生まれ変わりと分かった時点で

それは難しくなってしまったのだ。

何故なら女神様の生まれ変わりすなわち今世

の女神様なのだから簡単には婚約、結婚の

許しは出ないだろう。


しかもディア本人は結婚する意思が今のところ

全く無い。それどころか修道院に行くとまで

言っている。まずはその気持ちを変えていかね

ばならない。

愛する人を見つけ共に生きる喜びを理解して

欲しい。


ふと思ったのだけれど女神様だった時は

特別な人はいなかったとアダン殿下から

聞いていたが異世界人だった時はどうだった

のだろうか?あちらでは何歳まで生きたのだ?

伴侶はいたのだろうか?


もう前世の話だが気になって仕方ない。

でも直接訊ねるのも勇気がいる。

私はディアの事となると本当に駄目人間

になってしまうな。情けない。


それ程ディアを愛しているのだ。

誰にも渡したくない。誰にも渡さない。

私の最愛。

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