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聖女様はどこに②


ユーリ様は内容は予言書だと言う。

私にはただの日記だ。しかも普通の

日記ではなく女神様への愛と他の人

への嫉妬な内容だ。

あとは女神様の行動を事細かに綴って

いた。


もしかすると女神様以外の人

が読むと予言書に見えるのでは?

そういうふうに何か術をかけたの

かな?そうだ!絶対にそうだ。


私は1人で納得してしまった。

そしてここで予言書だ日記だと言い合う

のが面倒くさくので……話を戻そう。


「まぁ、その事は一先ず置いといてです

ね、今は聖女様を探しませんか?聖女様が

生まれ変わっていたと想定しますと。

先程皇帝陛下が言ったようにユーリ様の

ご親戚にいる可能性が高いですよね?」


「うむ。確かにそうかもしれないな。

俺も兄妹の子供達はどんな子がいるかは

把握しているが従兄弟などの子供達の

事は殆ど知らないからな。その中にいた

としても不思議ではない」


ユーリ様が腕を組み頷いている。


「でもアイツが生まれ変わっていたと

したら今まで静かなのが腑に落ちないな。

アイツは女神一筋異常者ヤローだったから

ディアの気配を感じたら自分から訪ねて

来そうなもんだけど」


サイラスが言うとアダン殿下も頷いてる。

そんなに異常者なの?

会いたくないんですけど。


「サイラス様、貴方は凄腕の大魔術士で

1000年前から生きていて聖女様と知り合い

なのは承知していますが我が先祖の事を

『アイツ』『異常者』などと言って欲しく

ないのですが」


ユーリ様が少し怒ってる。

そうだよね。ユーリ様は聖女様の事を誇りに

思ってるもん。

サイラスがたとえお仲間だったとしてもこう

いう場ではきちんとしないと。


「あ、すいません。俺、聖女とはいつも

喧嘩ばかりで。でも決して嫌いではないん

ですよ?聖女の女神様に対する執着は

尊敬にも値すると思っていますんで」


サイラスはぺこりと頭を下げて謝った。

けどさ、執着って怖いワードが出たんです

けど?詳しく聞きたいけどそれは後でだな。

後回しにしてる事いっぱいあるけど大丈夫

か?私。


「私に良い考えがある。来月はディアの

成人の祝いがある。盛大にパーティーを

と考えていたのだが今回の事件でどうしよう

か迷っていたのだ。やはりそれを開催して

ブロスト家の親戚を招くのはどうだろうか?」


レオンお父様が素晴らしい提案をしてきた。


「成程な。皇帝陛下一族とブロスト一族を

招いてのパーティーか。女神様の成人の祝い

なら断ってくる奴もいないだろうな。しかし

そうか。お前はもう16になるのか。幼い

見目だから成人はまだ先だと思っていたぞ?」


皇帝陛下がまたもやニヤリ顔だ。

そうなのだ。私は来月に16歳になる。

そしてこの国では成人するのだよ。


しかし普通に皇帝陛下一族も招ぶ事に

なっちゃってるけど?

皇帝陛下も私を祝いに来たいんだね。

ありがとう。

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