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って事で


「ブロスト殿のご家族が既に知っている事が

腑に落ちないのだが……。まあそれは後程

話すとして今はまずエルフ王の話を聞こうか」


後程話すの?何の話し合いなの?

それはそうとイザーク殿下も異世界人なんだ

けどそれはこの場では言わないでおこう。

前世で私の旦那様でしたぁぁーー!なんて

バレたら色んな意味で面倒くさくなりそう

だもんね……。


って事で、今は悪魔の鏡だよ!

そうだよ!その話を聞く為に集まったのに

私のカミングアウトで話が逸れてしまった。

申し訳ない!


「えーと、では……。女神様が異世界人にも

驚きましたが今は悪魔の鏡の話をさせて

いただこう」


そうですね、ホントごめんなさいねぇ!

でも本当は鏡の話の前に貴方の息子さんの

紹介をしてもらいたいのだけど。

本当にメアリーなのか気になり過ぎて

話に集中出来る自信がない。


「悪魔の鏡を女神様はいつか取りに来るから

保管していてくれと言って父に渡したそうです。

しかしそれから直ぐに女神様が姿を消してしまい

父はその鏡を守っていこうと決心したそうです」


な、成程?女神様が託すぐらいだから信頼

してたんだろうな〜。

しかし、何だ?

さっきからメアリーだったであろう美青年

と目がばちばち合うのだが……。

落ち着かん。


「女神様は女神の剣は自分で隠せるが悪魔の

鏡みまでは隠せる聖力が維持できなくなると

言っていたそうなのです。それは姿を消した

事と関わっているのかもしれません」


そうなんだ……。

今、大事な事言われてるのにエルフの美青年

がニコニコと笑いかけてくるから気が散るよ。

ホント綺麗すぎてこっちが恥ずかしくなる

じゃん。


「我々一族は悪魔の鏡を女神様のお手元に

返す日を心待ちにしておりました」


エルフ王が頭を深々と下げる。


「女神様が鏡をエルフの王様に託したって

事はかなり信頼されていたのですね?」


ルイお兄様が言う。

うんうん、私もさっき思ったもん。


「あ、それはポレットとその当時のエルフ王

のシューピオ殿は仲が良かったからな〜」


サライスが答える。

ぎゃ!これまた可愛いお名前だ。


「そうなの?」


「うん。そう。ってディア、ホントその

話し方はダメだ。可愛い過ぎて……」


サイラスの顔が真っ赤だ。

え?『そうなの?』の一言しか言ってないの

にかよ……。やっぱりお嬢様言葉に戻した方が

よくね?


「それともう一つ理由がありまして悪魔と

エルフの国は相性が悪いらしく奴らは

入って来ません。どうやらエルフの国の

空気が悪魔の肺を悪くさせるそうだと言わ

れていますがそれが真実かどうかは分かっ

ていません。それでかなりの確率で悪魔

から鏡を守れると思っての事だと思います」


へぇ〜。

悪魔にも弱点があるんだね。

ないと困るけど。

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