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エルフの王子様③


私の体調は良好と医師から告げられ皆ホッと

した。さて……。

エドを……と思ったら集まっている中に

見慣れないイケオジが居る。


むむむ。耳がトンガっているぞ。

そのトンガリはユーリ様の愛妻イレーネ

様と同じだ。イレーネ様はエルフ族。

この場に居るであろうエルフ族はあの

可愛い名前の王様しか考えられん。


はい。エド、少し待っててね。

とーちゃんが居る手前

最初はメアリーからだね。


「レオンお父様、メアリーの所へ行き

ますわ。私、歩けますので……」


「駄目だ。体調が良いと言っても数時間

前に目覚めたばかりだ。さぁ、おいで」


多分レオンお父様は私が『おいで』に弱い

事を知っている。

差し出されたレオンお父様の手を取り抱っこ

された。よし!メアリーの所に行くまでに

レオンお父様の魔力充電しとこ。


学園長とは全然違う素敵な感覚だ。

ヴィンセット家の魔力、最高な件。

私はうっとりしながらメアリーの眠っている

部屋まで移動した。

当然のように後ろから皆ついて来る。


私はメアリーが眠っているベッドの横に

降ろされた。

メアリーの顔を覗き込んだのだけど

衝撃的だ……。

この横たわっている美青年は誰だ?


髪に毛の色も長さもメアリーと同じだけど。

顔が確実に男性だ。

布団を被っているので体つきは見えないが

きっとそこには細マッチョの素敵な肢体が

あるとみた。

ジーと見つめているとスススと私の横に

エルフ王が近寄って来た。


「息子を宜しくお願いします」


深々と頭を下げられて私は慌てた。

そしてやっぱり『息子』って言ったな。

言ったよね?


「頭をお上げ下さいませ!エルフの王様

でございますよね?いつもメアリーには

お世話になっております!」


王様に頭を下げられてしまい驚きのあまり

前世風挨拶になってしまった……。


「いいえ!こちらこそ愚息がお世話かけて

しまい誠に申し訳ない!貴方様を守る立場

の息子が逆にこんな状況になってしまうだ

なんて……。情けない」


やっぱり『息子』を繰り返し言ってる。

メアリーは息子で間違いなしかぁ。

私の中でプチ混乱してますけどそんな

中で私の手を握ってキラキラした瞳で

謝ってくるエルフ王。


まじヤバくね?皇帝陛下に続く裕子好みの

お顔に雰囲気。イケオジ最高。

後でゆっくりお話しさせてもらおう。


「そんな事ないですわ。メアリーはいつも

守ってくれて、いつでも一緒に居てくれて

私の1番の味方ですのよ?」


私はメアリーだと思われる男性に向き直り

一息ついた。触ればいいようだけど何処を?

何処でもいいのだろうか?

手でも?しかしここはおデコとか頬とか

顔の方が雰囲気ある?


私は両手でメアリーと思われる男性の

頬を包み込んだ。

コレで良い?

すると私の手から金色の光が出てメアリーと

思われる男性を包み込んだ。

そしてその男性の目が静かに開いた。

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