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エルフの王子様


「ローズお母様、エドとメアリーの具合は

どうですの?」


「ふふふ。もう大分落ち着いたわ。

メアリーも早く仕事に復帰したいと

言ってるのだけれどエルフ王が許して

くれないの」


「そうですのね……」


エルフ王。

今回の事でメアリーとエドが学園長の術

で私と同じく3ヶ月目を覚さない事態が

起こった。

何故なら私がメアリーに触らないと目覚め

ない術だったからだ。


2日経った頃、エルフ王が突然屋敷に訪ねて

来たらしい。


「我が息子の気配が消えた。どうなって

いるのだ?レオン殿?」


と言って。

レオンお父様は全て起こった事をエルフ王に

話し私が目覚めるまで待って欲しいと頼んだ

そうだ。


その話を聞いてエルフ王が怒った。


「レオン殿!君の姪御殿は『金色の女神様』

の生まれ変わりだったそうじゃないかぁぁぁ!

そのお方を意識不明の状態にするだなんて

何てこった!!!!」


おぅ!?怒ったのはメアリーの意識不明では

ないのかい?


「メルカルロから君の姪御殿が確実に

『金色の女神様』だと知らせが来た時に

やっと『悪魔の鏡』を返せると思ったんだ。

いつエルフ国にやって来てくれるのかずっと

待っていたのだよ?それがこんな事態になって

いるとは!」


「え!?プリィー殿?もしや貴方は最初から

ディアが『金色の女神様』だと思っていて

メアリー、いやメルカルロ殿を私に預けて

いたのか?」


プリィー殿ってなんて可愛い名前なんだ!

私もその名前呼んでみたいぞ。


エルフ王はこちらの世界で色々と

学んで欲しいから少しの間メルカルロを

預かってくれないかとお願いされたらしい。

正確には皇帝陛下経由なんだけど。

それから名指しでヴィンセット家に住まわせ

て欲しいと言ってきたみたいだ。


人生経験を積みたいからヴィンセット家で

働きたいとメアリーは言ってきたそうで。

本人がそう言うのならと私のメイドとして

働く様になったそうなのだが全てエルフ側に

仕組まれた事だったようだ。


時々レオンお父様と王城に行くにはエルフ王

がこちらに来ていてメアリーと会っていた

らしい。


小さい頃の私をパーティーで見てこの子は

『金色の女神様』の生まれ変わりでは!?

と、思ったエルフ王が本当に生まれ変わり

なのなら預かっている鏡を返そうと思った

らしく内密に調べて確信が持てればメアリー

が私をエルフ国に連れて来る手筈になってい

たそうだ。


因みにパーティーは私が小さな頃に数回

出た幻のパーティーの事だったらしい。

エルフ王はエルフ国代表で招待されていた

そうだ。


なんと!手に入れたかった『悪魔の鏡』が

安全な場所に保管されていただなんて!

ブラボー!

なんでも前世の女神様がエルフ王に預けたん

だとか。その後直ぐに行方不明になったそう。


と、そんな事があって……。

ん?ちょっと待て。

「我が息子」ってプリィー殿が言ってなかった

か?メアリーは娘でしょう?


メルカルロって誰?

そんな人、知らんがな!!

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