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お別れ②


「本当に沢山ありがとね。アクアは愛しい人

の居る世界に戻るんでしょう?」


「ああ。こちらとあちらでは時間の流れが

多少違う。早く戻らないとチビがババァ

になっちまうからな」


「そうなんだ!じゃあ早く戻らないとね。

今回の借りなんだけどさ、そっちの世界に

魔王が行って戦いを始めたら即こっちの

世界に戻してよ。責任を持って私が魔王を

退治する。てか、もうきっと魔王は私しか

倒せないんだと思う。『金色の女神』が

命をかけて作り上げた『魔王を殺せ計画』

なんだし」


「そうかぁ〜。じゃあ遠慮なくこっちに

戻ってもらうわ」


アクアは一瞬驚いた顔をしたが直ぐに

ニコニコ顔になって頷いてくれた。

これで貸し借り無しね。


「ホント、こっちに来てみて良かった。

女神ちゃんみたいな面白い奴に会えたし。

俺、あっちに戻ったらもう次元渡り出来なく

なる予定だからもう女神ちゃんには会えねん

だわ」


基本、次元を渡り歩けるのは悪魔や魔王だけだ。

それが戻ったら出来なくなるって事は……。


「……そうかぁ。私もアクアと出会えて良かった。

短い間だったけどもう昔からの大親友みたいな

安心感があった。戻って幸せにならないと

殺すからね?」


「あはは!女神ちゃんに殺されるのも

楽しいかもな!」


少しの静寂の後にアクアが言った。


「女神ちゃんなら絶対に魔王を殺れる。

いや、本当に女神ちゃんじゃないと逆に

殺れない。魔王を倒してくれな。それとな

余計なお世話かもしれないけど女神ちゃん

に本気で惚れてる男は沢山いるからね?

ルイにノアにアダンにイザーク

にエドにメアリーに……」


ちょっと待てぇい!絶対に全員違うし。

それにメアリーって彼女は女性だからな?

そこからして間違っとる。


「あ〜これは全然信じてねーな?また

家族愛とか忠誠心とか色々勘違いしてるん

だろうよ。そこが女神ちゃんの良いところ

でもあるけどさ。それだからこそ皆、惚れる

んだろううな〜」


いや、いや、アクアの方が勘違いだからね?


「最後に……皇帝側には注意

した方がいいぞ?これ忠告。

女神ちゃん、絶対に幸せになれよ?

自分なりの幸せ掴み取れ〜。

じゃあな〜」


「え?何で?皇帝側に何があるの?

ちょっときちんと説明していきなさいよ!」


聞き返したけどアクアは微笑みながら手を

振って消えてしまった。


アクア、本当にありがとう。

あんたさ、悪魔であって悪魔でないでしょう?


アクアもさ、人の幸せ祈ってないで自分も

元の世界でも頑張ってチビちゃんと幸せに

なるんだよ〜。


私も急に眠気が襲ってきて静かに意識が

無くなった。

いつも読んで頂きありがとうございます♪

アクアの活躍する本編はアルファポリス

さんで連載している物語『断罪された

大聖女は死に戻り地味に生きていきたい』

で読むことが出来ます♪

この後、アクアが『チビ』と幸せになれる

のか?と思った方は同じペンネームで書い

ていますので是非読んでみて下さいませ♪

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