表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
229/295

お別れ


「おーい。女神ちゃん」


アクアの声だ。

私は目を開ける。

ん?ここは?


「ここは女神ちゃんの意識の中だ」


「へ?意識?」


「あの爆発で意識がなくなってね。その

意識の中に入らせてもらってる。今、女神

ちゃんの体はヴィンセット家のベッドの

中だ。安心しろ」


そうなんだ。


「女神ちゃんさーもう少し自分を大事にしろ

よ。あの戦い方じゃ俺が居なかったら即死

だぞ?女神ちゃんが死んじまったら魔王を

殺せる奴が居なくなるんだから気をつけろ

よな」


すいません。

つい戦いに夢中になりまして。


「おいおい、さっきから心で会話すんなよ。

声出るだろう?」


アクアが笑いながら言った。


「なんか、そうの……申し訳ない。アクアに

頼りきっちゃたね」


「まぁ、仲間を頼るのはいい事だけどな。

女神ちゃんは何でも1人で解決したがる傾向が

ある。これからは女神ちゃん溺愛集団をもっと

頼れよ?」


ああ……。キルア様と同じ事を言う。


「……うん。分かった。それであの後はどう

なってるの?」


「屋敷は派手に爆発して吹き飛んだ。女神

ちゃんの母君とクラリスは俺が爆発前に外に

移動させたから無事だ。阿保は自分でシールド

を張って吹っ飛ばされたけど無事だ。だがあの

通り頭はイカれちまったままだ。俺が屋敷に来

た時に女神ちゃん溺愛集団が来れるように道筋

を作っておいたから爆発の後直ぐに皆到着した

ぞ」


「いや〜何から何まで申し訳ないです。

ありがとう」


「女神ちゃんの素直なところ俺は大好きだぞ」


頭をポンポンされた。


「でもこの後、女神ちゃんが起きたら結構面倒

くさい事になってると思うぞ?」


「と、言いますと?」


「まず、溺愛集団はクラリスから話を全て

聞いた。そしてクラリスの記憶力の良さで事

細かく会話の内容が報告されてな。あ、俺の

部分の記憶は全部消したし痕跡も残してない

から女神ちゃんが少しだけ聖力が使えるように

なって阿保と戦った事になってるから」


「えー!」


「えー!じゃない。そうしないと面倒だろう?

で、女神ちゃんの母君のあの姿を見て溺愛集団

がまず壊れた。そして女神ちゃんの焼けた

背中だ。溺愛集団は言葉を無くしていた。

そして『初夜』についてだがその事には皆

目眩を起こしていたぞ?ま、クラリスは未遂だと

何回も言っていたがな」


むむむ。何だか大変な事になっとる。

アクアが一息ついてまた話し出した。

まだあるんかい!


「それと下着付けてない件と全裸見られた件

だがローズちゃんが真っ青になって倒れた。

溺愛集団は全員怒りで震えていたがな。そして

クラリスに言った『私結婚しないので』宣言だ。

これを聞いた溺愛集団は倒れ込む奴もいたぞ?」


あちゃー。ローズお母様大丈夫かな。

色々面倒くさいからこのまま意識

戻らない方向でお願いします。


「目を覚ましたくないって今、思っただろう?

このまま女神ちゃんが意識戻らなかったら

それこそ大変な事になるぞ?もう3ヶ月も

眠ったまんまだからな」


「えええ!そうなの?」


って。事はエドもメアリーも意識が戻って

ないって事だよね!?

そりゃいかん!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ