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クラリス様の行方


「え?クラリス様は投獄されていたのですか?

しかも何処かのお屋敷ではなく監獄にですの?」


私は驚いた。

だってユーリ様の遠い遠い親戚のご令嬢

でしょう?


「いや、だから殆ど血の繋がりは無いぐらいの

者だ。そこら辺は気にするな。それにディアを

傷つけたのだ。監獄に入れるには当たり前だろ

う?直ぐに死刑にしても良いのだが黒幕がいる

からな。それを聞き出してからだ」


ユーリ様がエビのフリッターを口に運びながら

綺麗なお顔でシレっ言う。

美人のモグモグ顔も良き良き。

でも死刑はダメだよ?


「脱走ですの?」


私はレオンお父様のお色気ムンムンのお顔を

横から見て訊いた。


「あの女にそんな事は出来ない」


レオンお父様がランチ後の紅茶を飲みながら

顔を顰める。

あ、紅茶は美味しく頂いているんだよ?

この話題がレオンお父様の眉間にシワを作らせて

るらしい。そんなお顔も本当にカッコいい。

はい。いつもの様に私はレオンお父様の膝の上。

本日も美味しくランチを食べさせて頂きました。


これでお腹もいっぱい、魔力もいっぱいになる

なんて一石二鳥だよね!

これからはアクアの言った事を信じ頑張って

イチャイチャするよ?でも未だに慣れないけど

さ。照れまくりだけどさ。


何か事件がある度に溺愛が濃くなるヴィンセット

家。今回も例外なく倍ぐらい濃くなりましたよ。

アクアと話してコレは家族愛なんだって再確認

出来たからまだ自我を保っていられるけどさ。


ルイお兄様はレオンお父様が居ない時には隙あらばと

私を膝上に乗せる。溺愛が濃くなってからその頻度が

半端ない。おまけにギュッと抱きしめてきたりする。

接触すればするほど魔力が吸い取れるらしいので

犯罪臭を無視して白目になりながら気絶しないよう

に頑張っている。


最近はノアまでもだ。

そう、少し前まで天使のように可愛かったノアも

すっかり成長し、レオンお父様やルイお兄様とは

違ったお色気がムンムンになってしまった……。

そんなノアの膝に乗せられてチョコレートを

口に入れられる。死ぬぞ?よく毎回生還してる

よなって自分を褒めてあげたいよぉぉ!

おばちゃんの私はいつお縄になるか内心ヒヤヒヤ

ものなんだけど。誰か助けて?


「話によると投獄されていた場所には微量に

誰かの魔力が残っていたようだよ?」


ルイお兄様がチラチラと私とレオンお父様を

見ながら言った。自分もデザートになったら

私を膝に乗せたいらしい。

アピールしてみるもののレオンお父様はガン

無視だ。


「じゃあ、誰かが魔力を使って逃したって事です

か?」


ノアもそう言いながらデザートのケーキを私に食べ

させたがっている。目が訴えているがそれもガン

無視のレオンお父様。


「目的は何かしら?まさかまたディアを

襲いに来るのではないでしょうね?」


ローズお母様が心配そうに私を見た。

あの時、学園で傷は全てノアが治してくれていた

けれど制服は血塗れだし髪に毛は部分的に切り

落とされているし意識無いしで1番怒ったのは

ローズお母様だったと聞いている。

なんでもクラリス様の首を落としに行くと

剣を持ち出したとか。

そういえばローズお母様もレオンお父様と

同じ騎士科の出身だった。

やろうと思えば戦えるんだよね。

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