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アクアの事情②


「あとイザークって奴も忘れてないぞ

きっと。アイツはアーサーの血筋だもんな」


そうだ、イザーク殿下もアクアが悪魔だって

直ぐに分かってたもんね。


「じゃあ、皇帝と神殿様の一族は魔王や悪魔

と対等に戦えるって事?」


「そうなるな。あ、女神ちゃんもな。結局

1000年前だってその力があったから悪魔討伐

してたんだろうよ」


ひょえ〜。そんなに凄い力を持ってるんだ。

私もぉぉぉぉーーー!?

って、そうか。女神様だもんね。

そろそろ自覚持とうよ私。


おや、おや、おや?

1人だけちょっと……。

前から疑問だったんだけど。訊いちゃう?


「あのさ〜……」


「ノアだろう?正統なヴィンセット家の血筋な

のになんで俺が悪魔だと分かりそして記憶が消

えていないのかって」


「うん」


「それは……。今は女神ちゃんは知らなくて

いいよ。そのうち分かるし」


「えー!アクアは分かってるんでしょう?

教えてよ!私さーホント知らないことだらけで

困ってる。更にこんなに力使えなくて迷惑かけ

まくりだし」


私はがっくり項垂れた。


「あはは!本当にそうだよな。それは少し

可哀想だと思うけど。でも1000年前の

女神ちゃんが命をかけてかけた魔法

を俺は大無しにしたくないんだ。だから何も

言えない。俺が今の女神ちゃんに何かを言っ

て全てがダメになる事だってあるかもしれない

だろう?」


むぅー。そうかもだけど。

って、女神様はやっぱり1000年前に『何か』

をしたんだ。いや、何かを仕掛けたんだ。

しかも命をかけてって、あの女神様失踪と

関係してる?それもそのうち分かる時が

来るのかな。


「分かった。自然と分かるまで待つ。

そしてアクアが私の味方だって分かって

良かった。大無しにしたくないってこと

はさ1000年前の女神様を応援してるって

事でしょう?」


「そうだな。現魔王は俺達一族を滅ぼした奴

だし。それに俺の大事なモノも狙ってるから」


え?何?それは想い人か!?

気になるぞ!


「俺が女神ちゃんの力になれる事といえば……

そうだ、コレは教えてやるよ。女神ちゃんと

ヴィンセット家の奴らとのイチャイチャタイムは

沢山しろ。あれで女神ちゃんはアイツらの魔力を

吸収してるからな。その吸収した魔力で女神ちゃん

の体内で育ってるものがある。何となく分かって

はいるだろう?」


な・ん・で・す・と!?

やはりそうだったのか!

この体の中の違和感!

そしてあのイチャイチャ溺愛には意味が

あったんだ!安心、安全、良い香りは

魔力を頂いてたんだね。

女神様が仕組んだ事だったんだ。

納得!


いくら弟の忘形見でもレオンお父様の

溺愛ぶりはおかしいもんね。

ローズお母様やルイお兄様、ノアに

したって家族愛にしては度がいき過ぎてる

しさ。


「う、うん。前から何かは分からないけど育て

てる感はある!少し無理すると寝込んだり鼻血

出るし」


「そう、それ。魔力いっぱい吸収しろ。女神

ちゃん自身の魔力がその育ててるものに吸い込ま

れて残りが無くなると体に負担がかかって倒れ

たりするんだ。女神ちゃんの魔力がまた復活する

までアイツらの魔力で補っている」


「へ?私の魔力って無くなるとまた復活するの?」


「皆んなそうだ。魔力切れが起こると人によって

違いはあるが体を休めるとまた復活する。これ

基本的な事だぞ?覚えとけ」


アクアが先生みたいになってきた。


「もしかして、私が自分の魔力を使えないのは

それを育てるのに全部使ってるから!?」


「大正解だ」


マジすか。何なんだよ。

その育ててるものってよ!


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