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アクアの事情


少し休んだ方が良いと皆んな部屋から

出て行った。いや、今まで散々寝てたから

元気なんですけど?

そして天下のノア様の治療ですよ?

と、思ったけどいいや。


エドも一緒に出て行こうとしたので残って

もらった。


「エドにまだ助けてもらったお礼言って

ない。あの時、凄くお腹痛かったんだ。

来てくれてありがとう。エドの気配を

感じてホッとした」


思った事を伝えた。

するとエドは綺麗な顔を歪ませ私に

深々と頭を下げて言った。


「私が居ながらあの様な事に……。

お礼など言ってもらえる立場ではござい

ません誠に申し訳ございませんでした」


「もう!ノアもだけどエドも何で謝るの?

私を助けてくれたのに!謝るの禁止ね!」


「ですが……」


「ですがも何もなーーーーーい!

あ!もしかしてルイお兄様とかに何か言わ

れた?それなら教えて!私がガツンと言っ

とくから!」


「いいえ、その様な事は……」


エドが目を丸くして否定した。

そうか。良かった。何も言われていないか。

あの勢いのルイお兄様なら助けてくれたエドに

さえも理不尽な事を言いそうだったからな。


「本当にお嬢様は人が良いというのかお優しい

というのか。本来ならば主であり女神様である

お嬢様の御身を守れなかった私は罰を受けるの

が普通なのです。この世界はそうなのです。

ですが旦那様がそんな事をしたらお嬢様が

泣くと仰られて」


「レオンお父様、よく分かってる」


「ですが、これは普通ではないのですよ?」


「普通じゃなくたっていいじゃない?

私にはこれが普通なの。この世界の普通と

違っていいんだよ」


エドが今までで1番かってなぐらいの微笑みで

私の手を握ってきた。

尊すぎてヤバい気を失いそうだ。


「ありがとうございます。大好きです、

お嬢様。従僕がお嬢様の手を握るなんて

これも普通ではないのですけれど。お許し

下さいますね?」


エドぉぉぉぉーーーー!それは反則。

許すけどさぁぁぁ!

主の事を『大好き』って言える従僕。

なんて素敵なのだろう。

いつも思うがエドは忠誠心が素晴らしい!


エドも部屋から出て行ったのでモゾモゾと

ベッドに入りウトウトし始めた時だ。


「まったく。女神ちゃんは普通の人間相手

でも大怪我するんだな」


聞き慣れたそして久しぶりの声がした。

顔を上げるとベッドの横にアクアが立っている。


「ちょっとアクア。皆んな貴方の事を忘れて

るよ?記憶消したでしょう!消えて無い人

もいるけど」


「あはは。バレたか。なんか面倒な事に

なりそうだったからな。消えてない奴は

俺の力に刃向かえる奴らだ。どうせノアと

ユーリだろう?」


そうですが。大正解です。

ん?待って、待って?あの2人は悪魔と

やり合えるぐらい強いの?

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