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学園再開


「ディアもこの合同宿泊研修

には参加するように」


私は今、イザーク殿下とお話中だ。

突然に呼び出され登城している。

明日から聖魔力学園が再開する事になった。

すると早速皇立魔力学校と合同宿泊研修の

予定があるらしい。てか、イザーク殿下が

提案したらしい。

まあ、殿下の意見だもの直ぐに通るよね。


この豪華な部屋の中にはイザーク殿下、護衛

のアベル様、私にエドそして扉の外には

アクアが居る。


「宿泊研修は楽しそうだから参加したいけど

許してもらえるかな……」


色々な方面の方々にさ。


「宿泊研修には護衛として2人連れて行ける

から大丈夫だろう」


「女神様のクラウディア嬢には護衛2人でも

足りないと言われると思いますよ?」


アベル様がイザーク殿下に向かってため息混じり

に言った。


「まあ、あのヴィンセット家ならそう言うな。

あ、ブロスト家もか。あとリーシャル家と

それから……」


次から次へと家名が出てくるな。そこら辺は

きちんと王子やってるんだね。

偉いよ。セイさん。


「何人まで参加OKなの?」


「それぞれから10人までだ」


「生徒につき2人護衛連れて行ったら凄い

人数になちゃうよね?そこは大丈夫なの?」


「山の中だから広いぞ?そこら辺は大丈夫

じゃないか?それに参加者全員が護衛を連れて

来るとは限らないからな」


あ、そうか。そうだよね。一応学園、学校に

通うのは貴族の子達だけだけど護衛1人の

人もいるわけで。


「逆に護衛付けない奴もいるぞ?たまには

自由になりたいなんて言って研修の時ぐらい

ってな。ま、それも今までは悪魔も出て来な

かったし比較的平和だったからだと思うけどな」


「そっか……」


「おっ。コレ、ゆう……じゃなくてディアが

好きなチーズケーキだ。ほら食べろよ」


「ありがとう。イザーク殿下は2人連れて行く

の?」


私はイザーク殿下が渡してくれたチーズケーキ

が乗ったお皿を受け取る。


「俺は自分の身は自分で守れるから必要ない

けどアベルは連れて行かないと父上が

うるさいからな。アベルだけだ」


へー。皇帝陛下もあんな感じできちんと父親

してるんだな。

しみじみ思った。やはり皇帝陛下と

は実年齢が近いせいか。


はむっと食べたチーズケーキ。

コレも実は私の提案だ。この国には

チーズはあるのにチーズケーキが無かったのだ。


雷に打たれたような衝撃。私は直ぐに我が家の

シェフに言って作ってもらった。それを食べた

ルイお兄様が大変気に入ってアダン殿下に

持って行ったら王城のシェフは勿論王室

お抱えのお菓子屋さんにまで広まり今に

至る。前世のチーズケーキを発案した人

ごめんよ。また私が発案したようになちゃっ

てる。ホントごめん。


貴族の間で食べる洋菓子はここ数年で

私とイザーク殿下によってかなり前世での味や

食感に近くなり美味しくなった。


私はお菓子作りが趣味だったから自ら作ったり

して広めていったしイザーク殿下は食べる専門

で幼い頃からシェフにアドバイスしていたのだ。

コレを一般の民でも買えるように価格と戦って

いる。そのうち国民全員が食べれるようにしたい。


「で、ディアはエドともう1人は今日一緒に

来てる護衛騎士を連れて行くのか?」


「うん。そうなると思う。逆にそうでないと

お泊まりなんて許してもらえないよ」


「もしかするとルイ様が護衛したがるのでは?」


アベル様が嫌な事を言ってきた。

それ、口にしたら現実になりそうで怖いやつな。


「そうなったらずっとべったりでディアは何にも

出来なくなるな。朝メシと夕メシは宿泊施設で

出るけど昼は生徒達が作るんだ。それ止められそう

じゃないか?包丁危険だからとか何とか言ってさ」


あり得る。


「……メシとは食事の事でしょうか?」


エドが『メシ』に食いついた。

エドは前よりも私の前世を知ろうと努力して

くれているように思う。。積極的にこちらとは

違うカルチャーを理解しようと頑張っているのだ。

従僕の鑑!主人の事を分かってくれようとして

くれるなんて良い子だ。

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