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私、変わるんです!③


「素敵な殿方……。と……の……」


「やはりダメだ。学校にはウジ虫のような男

どもが沢山居るよね。そんな魔の巣窟のよう

な場所に行かせられないなぁ」


「素敵な……何?い、い、意味が分からない

ですよ!あっ!そうだ!僕と同じ学校に姉様

が入ればいいんだ!そうだよ!それなら姉様

を守ってあげられる!」


あーーー。

男衆3人が一斉にブツブツと言い出した。

全然聞き取れないぞ。


そんな男衆3人をガン無視してローズお母様は

話しを続ける。


「私がお父様と出会ったのも学校でしたもの。

ディアにも素敵な出会いがあるかもしれなく

てよ?」


わぁーーーー!ローズお母様!空気よんで!

多分、今、その話しダメ!

でもその話し後からじっくり聞きたい!!!

2人だけの女子会やろう!


「ディアは学校での出会いに憧れてたりするの

かな……?」


ルイお兄様がニコニコしながら聞いてきたけど

全然目が笑ってない。


「え?憧れてなんていませんわ」


とてつもなくダークなオーラがルイお兄様から

出まくっているのでとりあえずこんな返答に

したけどこれで合ってる?


あぁぁ〜何故アグオス帝国には女子校なる

ものがないのか!悲しいかな全部の学校が

男女共学なのだ。

女子校さえあればこんな苦労して説得しな

くてもいいのになぁ〜。


「わ、私、女性のお友達ができると嬉しいの

ですけれど……」


はい!これで話しの流れ変わったよね?


「そうねぇ〜。そのお友達に素敵なご兄弟がい

らしたらいいわねぇ〜」


おーと!ローズお母様はどーしてもそっちに話

しをもっていきたいんかーーーい!

こりゃいかん!

恋バナ大好きローズお母様……。


ん!?ん!?ノアの様子が……。


「素敵な兄弟……素敵な兄弟……」


と、下を向きながらブツブツ繰り返してる。

呪い?呪いなの?

何かに呪いでもかけてるの!?


「ふふふ。あなた、ディアは制服が似合い

そうですわよね?魔術学園のが可愛らしい

と思うのだけど」


おっ?話題が変わったぞ!


制服の話題になった途端に男衆3人の表情が

ぱぁぁぁ〜と明るくなった。


「ああ!魔術学園のもいいが月風学園のも

似合いそうだぞ」


レオンお父様、突然のウキウキモード突入。


「それなら雪花学園のもディアには似合い

そうですが」

「あっ!僕もルイお兄様と同意見です」


男衆3人、制服にやたらと詳しいな。

制服フェチか……?


「制服を着たディアの絵を描いてもらわないと

いけないから絵師は20人ほどでいいかしら?」


ローズお母様がうっとりしながら呟いた。

20人?今、20人って言ったの?

1カメ、2カメ、はい!3カメ〜!!!

みたいに色々な角度から描くってことか?

そんな20枚も要らないよね!?

パラパラ漫画でも作る気か?


この後、しばらく私の制服についての家族会議

が続いたのは言うまでもない。


で?私が学校に行くことはOKなのかな?

ねぇ〜ねぇ〜!!!!



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