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転生でした②


「……中に入ってきたのではなくお嬢様は

きちんとこちらの世界に転生してきてます。

魂を見れば分かりますよ」


エドがお茶のおかわりを注ぎながら言った。


およ?魂見て年齢とかは分からないのに

それは分かるんだ。


「へ?本当に?きちんと転生なの?」

「はい。ですのでお倒れになられた時に

前世の記憶が戻ったと解釈されるのが

正しいかと」


ふーむ。そっかぁー。ガッツリ転生なんだ

ねー。て、ことは白梅裕子はあの時死んじゃ

ってるんだ。

アフロのままさ……。アフロだけが心残りでは

ないのよ……。でもさ……。アフ……。


転生ってことは前世の記憶が戻る前の

クラウディアも私ってことだよね。

それにしては記憶に靄がかかってるみたい

にはっきりしない。


だからてっきりあのデブ専が私の魂を

無理矢理クラウディアの中にねじり込んだ

のかと思ったけど……。

違ったのか。


「転生か〜。それでも突然に前世の記憶を

思い出すなんて何かあるとしか思えない

んだけど」


「ではお嬢様がこの世界に転生した理由が

前世にあると?」


「そこまでは分かんないけど、モヤモヤする

から調べてみるよ!」

って、どうやって調べるんだかね、私。

ま、どーにかなるでしょう。

多分。


せっかく用意してくれたのでメレンゲの

クッキーを一個つまんで口に入れた。

美味しい!!前世で食べた味と全く一緒!


そう、この世界は前世の世界とかなりの事が

共通している。

街並みや生活様式は中世ヨーロッパみたいだし。

1年も12ヶ月で1ヶ月も30日あるし。

もちろん四季も春、夏、秋、冬とある。

その他、色々と似たような事があるのだ。

あっ、お風呂やトイレは魔法で動いてるん

だって。そこまで文明の力は発達してないのよ

ね。


だから暮らしていてそんなに不便は感じない。

文明が進んでいた前世に比べると中世時代っぽい

事も多いけどこの体がそれに慣れているので大丈夫

なのだ。


なので、あちらとこちらが何かで繋がってたり

するのではないかと思ってしまう。


「調べる……。面白そうですね。是非、私も

協力出来る事があれば……」

エドが遠慮しがちに言った。


「わぁー!本当に?心強いよー!ありがとう!」

私はエドの両手をギュッと握って微笑んだ。


はっ!今更だけどエドの前ではアフロな

おばちゃん言葉だ!全然お嬢様言葉使ってな

かったよぅ……。

でも最初からか……。

ま、舎弟だし信頼してるってことでいいか〜。


「でね、少しこの世界のこと聞いてもいいかな?」

「はい。何なりと」


そう言ってエドは柔らかい笑顔で私を見た。

グッフォ!美少年の微笑みは心臓に悪いです

からぁぁーーーー!!


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