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第1章 プロローグ

ゆるりと投稿中です。

お暇な時に楽しんでいただけると

嬉しいです。

よろしくお願います♪


頭が痛い。死ぬほど痛かった。

ぼやけた意識の中でロココ調の天井が目に映る。

どうやらベットで横になっているみたいだ。

私、海外旅行中だったけ?

ゆっくりと体を起こしながらぐるりと周りを見渡してみる。


とても豪華な部屋なんですけど!

これは『豪華古城に泊まるロマンチックヨーロッパ

の旅7日間』みたいなツアーか?


ーーーーあっ起きたらトイレに行きたくなっちゃた!

これ生理現象よね…。

私はベットから降りてトイレを探す。

ん?壁にバカでかい鏡がかかってる。

うへーーー!すんごい美少女が鏡に中にいるんです

けど!


バターブロンドの柔らかそうな髪にキラキラした

金色の瞳。

陶器のような真っ白いスベスベのお肌。

折れそうなほど華奢な体にお人形のような愛く

るしい顔。めちゃくちゃ美少女!


ずばばばばーーーーーんとそんな表現が頭の中に

浮かんできた。

ん?ん?何処かで読んだような……。

私は顔を横に傾けながら思い出そうとした。

すると美少女も顔を傾げる。


あれ?およ?鏡の中の美少女ってば私と同じ動き

するなー。

私が右手を上げると美少女も上げるし、にっこり

微笑むと美少女も微笑んだ。

うわ!この微笑みの破壊力ハンパない!

世界征服簡単に出来ちゃうわ〜。

って、それは置いといて。待て、待て

待てぇぇぇ〜!!


「先生!質問です!」

「何ですか?白梅くん」

あっ、白梅って私の苗字ね。

頭の中で脳内学校開催中だよ……。

かなりテンパってるみたい……。私……。


「先生、この美少女、私の脳が指令を下した事と

まったく同じ動作をするのですが⁈」

「白梅くん、その疑問を解決する為にもう一度

何か脳から指令を出してみなさい」

「はい!先生!」


この年末、職場の飲み会でお披露目する為に密かに

練習していたダンスを……。

ほら結構前に流行ったガールズグループが踊ってた

腰フリフリのやつ。

曲の冒頭で ららら〜♪ららら〜♪って。

あれ可愛いよね!


ありゃーーー!鏡の中の美少女もフリフリ。

恐ろしく可愛いではないかーーーーい!!!

私が練習してた姿なんてモザイクかけないとヤバイ

ぐらいキモかったのに……。


はい!ってことで結論、この美少女は私なんですね。

ふぅーーーーー。………。

何で⁈ 何でよぉぉぉーーー!

ひとまず落ち着こうと鏡に頭をガンガン打ち付けて

いると「お嬢様、何をされて……」

と、突然後ろから声がしてビクッとなる。

振り返った私の目の前に1人の少年が立っていた。


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