9、魔王軍7大幹部の定例会議1
また、色々キャラクターを出してしまってすみません。
タイトルに、魔王軍7大幹部の定例会議1と書いてますが、次の話からはまた、ルイス達目線での話になります。
魔王軍側の話の時にまた、1の所の数字を増やしていきたいと思ってます。
分かりづらくてすみません。
ある城の薄暗い部屋の中で5人の悪魔が話していた。
「貴様ら、あの計画の進捗はどうだ?」
黒い服に身を包んだ長身の悪魔は、席に座る4人の悪魔に尋ねていた。
「僕の方は、80%位終わってるかな〜?最近は部下にやって貰ってるから僕知らな〜い、それより寝てもいい?」
顔を机に突っ伏した少し太った悪魔は、眠そうに言った。
「私の方はまだ50%位かしら?最近は生きのいい人間が中々街に来なくて……でも安心して!約束の日までには、必ず達成するから」
煌びやかな服で胸元を強調させた服を着ている女の悪魔は、少し焦りながら言った。
「俺の方はもう終わったぜ。なんせ欲しい物は、どんな手を使ってでも手に入れるタチなんでな。なんなら持ってきてやろうか?傲慢のキビル?」
フフフっと、笑う男は、黒服の長身の悪魔をキビルと、呼んだ。
「妬ましいな、羨ましいな、仕事が早くて、僕なんてまだ2割位しか進んでないですよ?一体どんな手使ったんです。強欲のゴーズルークさん?」
ゴーズルークと呼ばれた男は、フフフっと、笑うと
「そりぁ簡単、欲しいと本気で思ってねぇからだ。欲しいと本気で願ったらなんでも手に入れられるぜ、嫉妬のクスルーク!」
クスルークと言われた少年ほどの小さな魔族は、
「嫌、そう言う事を聞いてるんじゃ無いですけど」
クスルークと、呼ばれた少女の悪魔は、ため息をつきながら言った。
「そんな事より私は、お腹が空きました。早くご飯にしましょう」
白い服に、白いシルクハットの痩せた男が言うと、
「貴方は!飯のこと以外考えられないのか!あの怠惰のテンバーでさえ、ちゃんと仕事をしてるんだぞ!!」
テンバーと呼ばれた男は、机に突っ伏したまま気恥ずかしそうに、
「えへへ〜、そんなに褒めても〜、何にも無いよ〜?」
「褒めてはいません!」
キビルが、呆れながら言うと扉から、下級悪魔が勢いよく入ってきて、
「急報です、軍隊長様方。先ほどあの神獣アリオンが復活したとの事です!!」
軍隊長と、呼ばれた6人の悪魔の雰囲気がガラリと変わると、
「それは、本当ですか?」
キビルが、報告した悪魔に尋ねると、下級悪魔は、
「それが情報を送ってきたのが第4軍軍隊長憤怒のオーケ様からでして。オーケ様からは、わしはこのまま監視を続ける。続報を待たれよ、との事です」
「どうやら誤報では無い様ですね。オーケに伝えて下さい。監視を最優先事項にして下さいと、それと計画に人数が欲しければ言いなさい。と」
下級悪魔は、先ほど言われた事をオーケに伝える為に、すぐ様部屋を出た。
「それにしても厄介な奴が復活しましたねー?とりあえず監視をつけて様子を見ますか。皆さんくれぐれも勝手な行動は慎んで下さいよ。特に、第7軍軍隊長暴食のオブルーさん!」
「分かっていますよ?さ、そんな事より食事です。お腹が空いてはナンとやらですよ?キビルさん?」
白い服に白いシルクハットの男は、キビルの言葉を受け流す様に、食事を楽しんでいた。
今回も読んで頂きありがとうございます。
今回は、魔王軍側の話という事で初めは、口調と、そのキャラの容姿だけ書こうとしたんですけど、分かりづらくなってしまいましたので、なんの大罪で何軍の誰かまで書きました。
書いてて好きなキャラは、煌びやかな服で胸元が開いた服を着ている女性の悪魔です。
ゆくゆくルイス達と絡むと思いますが、まだまだ後ですね。多分そんな感じですが、これからもよろしくお願いします。