8、アリオンの実力
遅くなってすいません。
1日1話ずつ投稿できる様に頑張ります。
ルイスとアリオン、ウェルは、学院にある訓練場で戦う準備をしていた。
訓練場は、球体型の建物で訓練場を囲む様に観客席が置いてあり、アリスとシャナの姿もそこにあった。
「ウェルは、相当強いわよ、いくら召喚獣と一緒だからって、相性が悪いわよ」
前にウェルと戦ったアリスは、ウェルが優勢だと、考えていた。
一方でシャナは、前回戦い引き分けだったルイスを、応援していた。
「ルイス君、君が負けると、引き分けだった僕まで弱いことになっちゃうから、負けないでね!」
「審判は、俺がやろう」
いつの間にかマーティンも観客席に居て、ルイスとウェルの試合の審判をやろうとしていた。
「ルイス、いくぜ!」
ウェルは、手に重機関銃を持ち、
「岩石弾」
狙いを定めずに連射すると、着弾箇所から岩が出現した。
ウェルが連射するとアリオンが2つの魔法を使った。
「風魔法 風の壁、雷魔法 電気身体強化」
ルイスとアリオンの前には、無音だが風が吹いていて、体からは、バチバチと、音を鳴らしていた。
ルイスとアリオンは、風の壁に阻まれ、ウェルの放った岩石弾は、壁の前で、全て岩石に変わっていた。
「サ、火の精霊の灼熱の空間よりは、防御性能低いわね」
アリスは、動揺しながらも張り合う様に言った。
「ルイスよ、攻撃しても良いのだな?」
アリオンは、ルイスに確認すると、また、違う魔法を放った。
「雷魔法落雷」
ズドーンと凄まじい轟音が鳴ると一筋の稲妻が、ウェルの頭上に落ちた。
「あっぶねぇ、当たったら死んでたかもな!」
ウェルは間一髪避けると、重機関銃から対人狙撃銃に持ち替え、ルイスに向かって撃った。
ウェルが撃った弾は、風の壁にぶつかると、そこから炎が現れルイスに襲ってきた。
「――っっツ!!」
ルイスは、電気身体強化で身体能力が大幅に向上していたおかげで、炎を、迅速剣3の構え最砕で叩き斬った。
「やるな、ルイス!」
ウェルは、ルイスに向かって走り出すと、
「僕だけに警戒してもいいの?」
「??」
ウェルはその瞬間横から、黒い何かが凄まじい音と共に10mほど後方へ吹っ飛び壁に激突したのだった。
「勝負はついたな、ウェル大丈夫か〜?」
マーティンがウェルの方を心配してか、声をかけると土煙の中から、
「イッテー!なんだ今の?」
ウェルは、大したダメージを受けていないのかアリオンにさっきの技を聞いていた。
雷魔法 黒稲妻、この魔法は、黒い実体をもつ稲妻で、ウェルにぶつかった後もその場で、バチバチと黒い稲妻が音を立ててその場に留まっていた。
「やはりか」
「どうかしたの?アリオン」
「どうやら我の魔法力が落ちているようなのだ。詳しくは覚えておらんが何故かそんな気がするのだ。」
アリオンは感覚でそう感じていた。
「とりあえず今日は解散だ。ウェルしっかり体を休めて明日までに治してこいよ。お前なら出来るだろ?」
マーティンがみんなに伝えるとその日は解散になったのだった。
今回も読んでいただきありがとうございます。
生まれて初めてお気に入りして頂いた方、本当にありがとうございます。
めっちゃ嬉しかったです。
頑張って書きますのでこれからもどうぞよろしくお願いします。