7、ルイスと召喚獣
これ以上は、メインキャラ極力増やさない様にしますので、宜しくお願いします。
「我を読んだのは貴様か?」
光の中から現れたのは、白い馬で頭に1本の角と翼が生えていた。
「綺麗!」
アリスとシャナは、召喚獣の毛並みに見惚れて、キャーキャー騒いでいた。
「ルイス、召喚獣に名前をつけてやれ、それで終わりだ」
案外、使役するのは簡単だと、ルイスは思った。
「おい、ルイスとやら。我に名はあるぞ!」
マーティンは、召喚獣が初めから名前を持っている事に疑問を抱いていた様で、不思議そうな顔をしていた。
「我の名は、アリオン。昔ある人間に名をつけてもらい、何かそいつと約束をした気がするんじゃが、何も思い出せん」
アリオンは、どこか哀しい顔をしながら話した。
「名前があるってことは、他の誰かに使役されているじゃないの?」
ルイスが尋ねると、
「いや、名を貰ったのは300年以上前じゃ。今は誰とも関係を持っておらぬ」
アリオンは、そう言うと、
「それじゃあ、アリオンさえ良ければ、僕の召喚獣になってくれない?」
ルイスは、アリオンの目を見て言った。
「よかろう。貴様はどこか懐かしい感じがする」
こうしてルイスは、白馬の召喚獣・アリオンを使役することになった。
「ところでアリオン。君は何型の召喚獣で何属性の魔法が使えるの?」
召喚獣も大きく区別すると精霊に属するものなので、魔法が使える。
そして召喚獣には、型が存在し、攻撃型、防御型、補助型、万能型の4型に分けられる。
「我が使うのは、雷と風の魔法で主に、攻撃魔法を使うぞ。」
アリオンは、どうやら攻撃型の召喚獣らしい。
これで召喚術は、終わりだ。
「無事に終わって良かったな。ルイス」
マーティンは、アリオンの方をみながらルイスに言った。
「??。……戻らないの?」
ルイスは、アリオンに元いた所に戻らないのか、と尋ねると、
「何故だ?久しぶりに人間界に来たのだ。今日くらいはこの土地で過ごしてもよかろう。我もいつでも戻れるし、貴様が呼べばそれに応えていつでもこっちに来れるんだからな」
アリオンはかなり嬉しそうにそう告げた。
おそらく嬉しかったのだろう。
こっちの世界に呼ばれる懐かしさにアリオンは、目を輝かせていた。
「ルイス、後で戦おうぜ!」
ウェルに提案されたルイスは、アリオンの強さも観ておきたいと思い、放課後戦う事にした。