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20、王城へ

「ほ、本当に僕なんかが王城に入っていいのかな?」

馬車に揺られながらルイスは、震えていた。


「まぁな、あのバカが結界内に魔族を侵入させなきゃこんなことには、ならなかったんだ。恨むならあのバカを恨めよ」

 ルイスの緊張度を見かねたのか、マーティンは1人の見た目の年齢は10歳かそこらにしか見えない少女を指差しながらぶつぶつを悪態をついていた。


「あ、あの一ついいですか?マーティン先生。先ほどから先生が指をさしている方は、もしかして学園長ですか?」

マーティンが、指差した人物を見てアリスは、ある噂を思い出していた。


それは、エルドラーン王国にはかつて魔族に産まれながらも魔族を裏切り、自らを()()と自称し、その外見は少女の姿をしているという内容だった。

そしてその噂には、続きがあり、その()()は、エルドラーン王国である要職に就いているというものだった。


「だいせいか〜い。アリスちゃんは、感もいいんだね。そうね。みんなは初めましてだね。アリスちゃんも言ってたけど私がエルドラーン王国騎士団養成学院学院長エマ・ダスピクルエッタちゃんだよ。今日は、ちょっと大変かも知れないけどみんな頑張ってね〜」


エマは、ニコニコしながらルイス達4人に自己紹介をすると、ルイス達の方を見て、

「ルイスちゃん、本当にすまなかったと思っているよ。どんなに低級の魔族だろうが、学院の生徒に普通倒せる相手じゃ無いんだ。そんな相手をこっちは1人も死人を出さずに撃退出来たんだ。だからこそ、魔族を撃退した4人を直に見たくなったんだと思うよ」


エマは、少し笑いながら謝っていたが、ルイス、アリス、ウェル、シャナの4人はある言葉に驚いていた。


「魔族を撃退ってなんですか!僕たちが倒したのは、ダンジョンボスの動く巨大な骸骨(ヘビースケルトン)ですよ?」


「まぁ、正確に言うと、魔族を撃退したのは、君たち4人じゃ無いよ」


先ほどまで笑っていたエマだったが真面目な表情になり口を開いた。


「君たちが倒したのは、魔族の強化魔法が掛かった巨大な動く骸骨(ヘビースケルトン)だよ。魔族を直接倒したのは、ルイスちゃんの召喚獣アリオンちゃんだよ」


エマの話を聞いた4人は、アリオンを召喚すると、一斉に質問し始めた。


「き、貴様ら、そんなに一斉に喋るな、慌てなくても、どこへも行かんぞ」


ルイス達4人がアリオンへ質問攻めにしていると、いつの間にか馬車は止まり、大きな城門の前に着いていた。


「ようやく着いたね〜ここが私たちエルドラーン国民にとって一番大事な場所エルドラーン王城だよ」


馬車から降りたエマは、笑顔でルイスに向かって微笑んだ。その一方でアリスとシャナの表情は、暗く沈んだ表情だった。

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