12、ダンジョン攻略地下2階 ルイス&アリス
遅くなりましてすみません
地下2階への階段を降り切るとそこは、さっきとは雰囲気が一転、森の中だった。
地下なのに、空の上には、ギラギラと存在感を出す太陽が、あり、植物が伸び伸びと大きく育っていた。
「ここって地下だよね?」
ルイスがアリスの方を見て確認すると、
「えぇ。私たちは、階段を降りて来たんです。まさか太陽まであるとはびっくりしました。」
この光景にアリスも驚いていた様で、2人は1時間別々で周囲の探索を始めた。
ルイスは、アリオンと探索を始め15分位が立った時、
きゃー、とアリスの悲鳴が聞こえた。
急いで悲鳴の鳴る方は行くと、アリスは、蔓状の植物に襲われ体に巻き付いた蔓からは、何かドロドロの液が分泌されていて、液はアリスの服のみを溶かして、大事な部分が全て見えそうになっていた。
ルイスは、アリス体に見惚れて、顔を赤くしていた。
「ば、バカ!何顔赤くしてるのよ!早く助けなさいよ!!」
アリスは、体を隠そうと必死に蔓と奮闘していた。
「落雷」
アリオンは、植物に攻撃すると蔓が燃えて解放されたアリスは、地面に落ちた。
「今これしか無いけど使って。裸よりは良いから」
ルイスは、自分の着ていた服をアリスに渡すと
「助けてくれてありがとう。でもみたわよね?」
アリスがルイスを睨むと、バチーン!、1発のビンタをした。
「アリオンも助けてくれてありがとう」
アリスは、アリオンには何もせずに感謝を伝えたのだった。
「ところでアリス?なんであんな魔物に捕まってたの?」
ルイスが聞くと、
「ど、泥に転んだからそこの湖で体を洗ってたの!そしたら急に襲って来たのよ」
アリスが真っ赤になりながら言うと、
「ちょっと服作るからまってなさいよ。鉱石と土の精霊、鉱石創造」
近くにあった石がグネグネと形を変えると、一着の服に形を変えた。
「それって何でも作れるの?」
ルイスが鉱石創造について聞くと、
「何でもでは無いわよ。私が仕組みを知ってて人が作れるものだけね。後このことは誰にも言わないで。2人だけの秘密よ」
「イメージ出来るものだけってすごいんじゃ無い?」
アリスが仕組みを知っている物という事は、下手をしたらこの国の職人の仕事を奪う事になりかねない。
それだけでは無く、この魔法目当てに他の国が戦争を仕掛けて来ることもあり得ない話では無い。
「分かった。この事は、誰にも言わないよ」
アリスはルイスと共有の秘密を持てて少し嬉しそうにしていた。
しかし、それを確認している者がもう1人存在した。
それは、今日の朝ルイスとアリオンをはるか上空から監視していた魔族でルイスとアリオン、アリスはその事に全く気が付かなかった。
今回はどうでしたしょうか?
監視している魔族はいったいどんな行動をするのか!
次話も楽しみにしていてください。