11、ダンジョン攻略地下1階 ルイス&アリス
遅くなってすみません。
あしたは、21時くらいまでには投稿できる様に頑張ります。
階段を降りきると、そこは暗くジメジメした空間だった。
「来なさい。火の精霊」
アリスが火の精霊を呼ぶと、火の精霊から発せられる炎で周囲を見渡し奥の方を見ると道が2つに別れているのを見つけた。
「ルイスさん。これをみて下さい。」
アリスが指差す方を見ると、分かれ道の上部に何やら文字が書いてあった。
「これより右は、歩行の間」
「これより左は、飛翔の間―あたしとウェルはこっち行くけどアリスちゃん達はどっちにする?次は地下3階で会おうね。シャナ」
と、記されていた。
「シャナ達は、左の道に行ったみたいだね。アリス、どっちにする?」
ルイスは、どっちに行くかアリスに聞くと、
「シャナ達が左だったら私達は右にしましょう」
ルイスも右に行こうと考えていたのですぐに行く道は決まり、ルイス達はモンスターの間の方へ、歩いて行った。
2分ほど道を歩いていると、奥からポヨン、ポヨン、と音を出しながら何かが近づいてきた。
それは、青色柔軟生物だった。
「火の精霊、火精霊の息」
火の精霊は口から、光線を出すと、青色柔軟生物を、十分過ぎるその、火力で葬った。
「やっぱり強いね。アリスの火の精霊」
アリスは少しムッとして、
「”火の精霊|”も、強いのよ!」
私も強いと、アピールをした。
今のルイスとアリスの実力では青色柔軟生物 1体程度相手では無かった。
しかしここは初級ダンジョンの地下1階、青色柔軟生物以上の敵は出てこなかった。
次々と湧いて出て来る青色柔軟生物を倒しながら、道を進むとそこには大きな扉が在った。
扉には何か魔法陣の様なものが刻まれており、ルイスが扉を触ると、ズゴゴゴーと、音を立てて扉が開いた。
扉の奥に進むと、青い柔軟生物と赤い柔軟生物が1体ずつ、天井から落ちてきた。
「火の精霊で一撃よ!!」
火の精霊が、火精霊の息を放つと、赤い柔軟生物が、青い柔軟生物の前に飛び出し、火の精霊の火精霊の息を吸収し始めた。
「な、何なのあれ?」
アリスが驚いていると、火精霊の息を赤い柔軟生物が放ってきた。
「ズルよ、あんなの!」
アリスが赤い柔軟生物に怒ると、ルイスは、剣を鞘に入れたまま
「迅速剣1の構え 一閃」
それは、超高速の抜刀術で、ルイス達に襲ってきた火精霊の息を一刀両断にした。
「あの赤い柔軟生物に炎系統の技は無効化されるどころか、反撃に使われるみたいだね。アリスは、あっちの青い柔軟生物の方をお願い」
ルイスはアリスに、青い柔軟生物の相手を頼むと、
「私が契約してる精霊は、火の精霊だけじゃないのよ!私が両方倒すからルイス、貴方は、黙ってみてなさい!!」
アリスはそう言うと、
「貴方達の力を貸して、鉱石と土の精霊」
アリスが名前を呼ぶと、アリスの足元の地面から2人の男女の小さな精霊が姿を現すと、
「きゃー、ひっさしぶりじゃない。アリスちゃん!!」
髪の長い女の精霊はアリスを見ると、キャーキャー可愛がっていた。
まるで数年ぶりに会った孫の様に可愛がっていた。
「アリスちゃんに久しぶりに会ったのはワシも同じじゃ。アリスちゃん。今日はどこに遊びに行きたいかの?」
もう1人の男の精霊も、アリスを孫みたいな扱いをする。
「もー、バカ言ってないで、力を貸して。ノー、ムー」
ノーとムーと呼ばれた精霊は、さっきのふざけた態度から一変雰囲気が変わると、地面に手を置きと
「土の槍|《ラント•ランツェ》」
次の瞬間、グラグラと地面が揺れだし、青い柔軟生物と赤い柔軟生物の下から尖った岩が刺さり、青い柔軟生物と赤い柔軟生物を倒した。
「ふぅ、終わった、終わった」
2人の精霊は手に付いた汚れをパンパンと払いながら言うと、
「ノー、ムー紹介するわ、こちら、クラスメイトのルイス」
アリスがルイスに近づきノーと、ムーに紹介すると、
「あら、初めまして。私の名前は、ノーよ。そして、こっちの汚いのが、」
「ムーじゃ。宜しくな。ノーよ、汚いは少し酷くないか?」
ムーと呼ばれた男の精霊は、少し悲しげな表情をしていた。
「初めまして。ルイス・アルフレッドです。先ほどの技、凄かったです。」
ルイスが、ノーと、ムーに挨拶をすると、地面から下へ降りる階段が現れたのだった。
今回も見ていただきありがとうございます。
ノーと、ムーどうでしょうか。絵がド下手なので描いてないですが、旦那に厳しいお婆さんと、それでもお婆さんを好きなお爺さん、を意識してみました。
次話も宜しくお願いします。