第90話 冒険者ギルドと天空の土地へ
次は冒険者ギルドへと向かう。
ギルドへ入ると一瞬静かになる。なんだ?みんなこちらを見ている。何でしょうか?
おっ、ミリーさん。ミリーさんのところへ行くと、
「お久しぶりです。コウさん」とミリーさんはいつも通りにこやかだ。
「えっとギルマスに呼ばれまして」と言うと2階に案内されギルマス室に入ると、
「おう、コウ久しぶりだな」とギルマス。
「何用でしょうか」とソファーに座る。
「では」とミリーさんは部屋を出ていく。
「まぁ座れ」とソファーに座る。
「それでなコウ、お前他の大陸へ行っていたんだって?」
「そうです」
「ふむ、ではお前どうやってここに帰って来た?」
「え〜と空を飛んで」と言うとギルマスは頭を抱える。
「それはどんな物だ?」
「あ〜それは先ずは船で他の大陸を目指していたのですが嵐に遭いまして船を空に飛ばしました」
「あ?」
「それで人数が増えたので大型の空飛ぶ船を作り、それでも人数が増えて足りなくなったので土地を浮かべました」
「ああ?」
「それでそのままここまで飛んで来ました」
「ハァ〜、それでそれは今何処に在るんだ?」
「この上空です」と上を指さす。
「!?、この上空にあるのか?」
「そうですそうです」
「それは確認できるか?」
「う〜ん、明日には伯爵様一行も案内するので一緒でよければ」
「分かった。いつだ?」
「明日朝に北門前です」
「何人まで可能だ?」少し考えて、
「う〜ん、2人ですね」
「分かった。頼んだぞ」とギルマスは笑顔で何かワクワクしている感じだ。
翌朝、北門へ行くと既に領主様御一行10名とギルマスと何故かミリーさんがいる。まぁ良いです。
収納から船を出して空中に浮かべて結界で船へと乗せて行く。少し狭いですがすぐなので我慢して貰います。
全員が乗ったところで上昇していきます。すると雲を抜けた所で隣に魔導偵察艦が光学迷彩を解いて横に並びます。
『コウさん、お帰りなさい』と魔導通信が魔導偵察艦から通信が入る。
「もう完成していたんですね」
『ハイ、試験飛行をしていました』
「そうですか」
『それではポートまでエスコートします』と通信が切れると魔道偵察艦が前に出る。
ふと後ろの一行をみるとポカンと口を開けて魔導偵察艦を見ている。
「コウさん、あれは?」と伯爵様が聞いてくる。それは驚くか。
「あれはですね。最近作っていた、天空の土地を守る為に作った魔導偵察艦です。どうやら完成して試験飛行していてたまたま出会ったようです」
「はぁ、何だか凄いですね」と伯爵様は溜め息を吐く。
暫くすると目の前に巨大な空に浮かぶ土地が見えて来て偵察艦が離れて行く。あちらは軍事用のポートへと行くのだろう。
後ろの御一行は唖然としている。まぁそうなるか。
魔導ビーコンを捉えて通常ポートへと滑り込む。ふむ、大丈夫でしたね。安心しました。
船から降りると御一行様は周りをキョロキョロ見ている。構わずに進み魔導エレベーター前まで進み、御一行様をエレベーターへと乗せる。何とか全員乗せるとパネル操作をして地上を目指す。
ハイ、到着です。
エレベーターを降りて建物の外に出ると既に20人乗りのファントムワゴンが待っていた。偵察艦が連絡していたのだろう。
すぐにはワゴンには乗らずに外壁に接続しているエレベーターまで案内して御一行を載せるとエレベーターで外壁上にある展望台へと案内する。
「本当に土地が浮いているのですね」と眼下に雲がある景色を眺めていたミリーさんが呟く。そして振り返り土地側を見ると、
「凄いですね。これだけの広さの土地が浮いているなんて」と絶句している。
「本当に凄い。農業も行っている様だし森や川まである。凄いとしか言いようがないね」とは伯爵様。
景色を堪能して貰った後は下に降りると、そこにはオルクさんが来ていた。
お互いの挨拶を済ませると視察はオルクさんに任せる。一番、この土地に詳しいのはオルクさんですしね。見せてはいけない場所を分かっています。
私は完成した魔導偵察艦でも見に行きましょうか。楽しみです。
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誤字報告ありがとうございます。大変助かっています。お詫びと感謝で17:00にもう1話投稿します。
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