第68話 おでん
今日は朝から南門で待ち合わせです。我が車で出動です。
南門です。もう来てますね。マリオさんと銀狼の3人です。
マリオさんは助手席へ。銀狼の3人はトレーラーに乗ります。では行きます。
南門を出て隣町へ向かう街道を進みます。
窓を開けて走ります。少し肌寒いですがそれも良いです。
マリオさんに色々と車について聞かれますが私しか作れない部品が多く、作るのは難しいと話した。
一応は納得してくれましたがどうでしょうか?当然、いつまで一緒にいれるか分かりませんからね。
その辺は納得してもらう。
特に、マリオさん達は近々王都へと拠点を移すという。それならいつまでも私に頼るのはどうかと思いますからね。勿論、いざとなったら力を貸すのは問題ありませんが。
適当な場所でUターンをしてリンドルンガへ戻ります。
吐く息が白く、何か郷愁を誘いますね。何か懐かしい気分になります。なんででしょうか?
何か忘れてしまった記憶が何かを思い出させるのでしょうか?
分かりません。
さて今日は帰ったらおでんでも作りましょうか?リンドルンガに着くとマリオさんと銀狼の3人は大人しく帰っていった。何やら彼女も含めて王都へ移動の為の準備があるのだとか。
家に着くと収納に車を収納します。
ガレージのキッチンで白身魚のすり身を揚げてさつま揚げを作ります。良い感じです。
次に茹で卵を作り、大根を切ります。おでんのつゆを土鍋に入れて茹で玉子や大根、さつま揚げにタコ串やソーセージを入れて良く煮込みます。
完成です。
小皿を出して、さぁ食べましょう。
まずは大根から、よく火が通っています。味も染みていて美味しいです。
最初はビールから飲みます。うん、間違いない。
次は味の染みた茹で卵です。ああ、これも美味い。さてビールがなくなりました。
ガラスのお猪口を取り出して清酒をいただきます。
くぅ!これは効きますね。美味いです。
おでんのつゆが合います。
次はさつま揚げを食べます。ああ、これも美味いね。清酒も合う。
箸休めに白菜の浅漬けを食べます。唐辛子が効いて美味いですね。
さてタコ串を頂きます。合いますよ。清酒が美味い。
最後にソーセージ。これもおでんのつゆと相性が良いですね。間違いなく美味い。洋風と和風が上手く絡み合っていますね。
清酒にも合います。
これは清酒が進みます。
ピアノを起動しましょう。今日はしっとりとした曲が良いですね。
う〜ん、良いです。
また玉子を頂きます。ふふふ。
清酒も一口。
無限ループです。
マリオさんや銀狼ともお別れでしょうか?勿論、一生の別れという訳ではありませんが寂しいですね。
ですが王都という華々しい場所への移動です。祝わなければいけません。
笑顔で送り出しましょう。
特にマリオさんは結婚が近いと聞きますしね。
何か聖域で出れなくて泣いていた時を懐かしく感じます。あの熊とゴリラを見た時の絶望感は半端なかったですね。
今ではこうして安心して暮らしています。良い方達とも巡り会えましたし良かったです。
最近は異世界での暮らしにも納得しています。
色々と好き勝手しているので当然ですね。
前世?は遠い昔のように感じますね。
みんな元気でしょうか?
親孝行もできませんでしたしね。弟に任せましょう。
清酒が美味いです。
はぁ〜、今後はどうなるのでしょうか?考えてもしかたがありませんがこうして1人でいると考えてしまいますね。
どうして私はここにいるのでしょうか?
まぁ、あの神のせいなのですがね。
ああ、明日も良い日でありますように。
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