第66話 領主様
正月気分も過ぎ去って数日が経つと領主様に呼ばれる。どうやら2人乗りの魔導モーターハングライダーに領主様が乗るのだとか。それで製作者という事でお呼ばれしたらしい。
北門の前です。子爵家の騎士団と兵士が揃っています。
おっ、領主様もちゃんと安全用の結界の魔導具を腰に付けていますね。前の席に領主様が座りベルトを締めます。
後席の操縦者がエンジンを始動させてプロペラが回転し始めます。回転が上がり速度が出て前進します。
機首を上げて上昇し始めました。
おお、水平飛行になり領主様はこちらに手を振っています。1人乗りのモーターハングライダーが飛び立ちます。2機が続き、2人乗りのモーターハングライダーの左右を飛びます。
何かカッコ良いですね。
無事に領主様が乗ったハングライダーが着陸。領主様は楽しそうだ。
さてイベントは終わりです。さっさと帰りましょう。
うん、捕まりました。
これから領主様のお屋敷で食事会なのだとか。参加はご家族と騎士団長。
断れませんよね。ハイ、分かりました。
何度目かの領主様のお屋敷です。豪華ですが華美ではなくセンスが良いですね。
食事会が無難に済むと領主様と騎士団長に呼ばれて執務室に入る。
なんでしょうか?
帝国の話でした。どうやら王国内にかなりの数の帝国の間者が入り込んでいるようです。それらを監視または排除を随時しているとか。
成程、やはり帝国はサーチ&デストロイですね。分かります。
それで最近、鉄や食料品の動きが活発で色々な国を経由して帝国に流れているとか。特に去年は凶作だったと言う話は聞かないので、もしかしたら戦争の準備をしているかもしれないから身の回りに気をつけてくれと言われ家に帰りました。
ふふふ、来るなら来なさい。間者ホイホイは完璧ですよ。
それから数日しても間者は現れませんでした。
マリオさんからも食料品の流れがおかしくて値段も徐々にだが上がってきていると教えられた。
ふむ、戦争ですか。メンドクサイですね。
さて、そんな事は置きまして工作の時間です。
オフロードタイプの魔導バイクを作成します。もう銀狼の3人はファントムギアを手に入れて忘れているようですが良いのです。
前回作った魔導バイクをベースに大きめの泥除けと前後にショックアブソーバーを付けます。
うん、完成です。簡単に出来ました。色は明るい黄緑。なんかスポーティーです。
ガレージでエンジンをかけます。
うん、調子良いですね。
さて飾ります。2台並んだバイクは良いですね。コレクション感が増しますね。
う〜ん、ソーサリーアーマーも別バージョンを作り並べますか?それも良いですね。考えましょう。
うん、意外に時間があります。雑貨屋に行きましょうか。
と雑貨屋で古代書13冊購入。どうやら溜め込んでいたようです。
ふふふふ、これで暇潰しが出来ました。帰りましょう。
今回は大当たりも大当たりでした。物語や文学書は3冊で残りの10冊は魔導工学や魔法陣、魔法学についての専門書でした。
これは読み応えがありそうですね。
まだ、全て読んだわけでは無いですが面白いです。成程といった事が満載です。
いやぁ〜創作意欲が湧きますね。
あんなことやこんな事も出来そうです。
楽しみ楽しみ。
中でも魔法合金は色々と使えそうです。
鉄に魔石とダイヤモンドを微細な粉状にした物を混ぜ合わすとか。ダイヤモンド燃えないの?そこがミソなのだとか。魔力で包んだダイヤモンドの粉は燃えない。ここがポイント。
これで鉄が魔法触媒となる。面白いですね。
これを外装にしてソーサリーアーマーを使い外装を魔法で強化とか良いですね。良い。妄想が膨らみます。
魔法通信機とかも面白そうですが一部材料が見たことも聞いたこともない材料です。それが無いと作れません。これはコツコツと古代書で見つけるしかありませんね。それか偶然鑑定に引っ掛かれば良いのですが、確率は低そうです。
他にも色々と新たな発見がありましたが今度にしましょう。
ではまた。
お読みいただきありがとうございます。
いつも誤字報告有り難うございます。お詫びと感謝で17:00にもう1話投稿します。
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