第62話 こたつ
大量に作ったカレーは銀狼の3人に食べ尽くされました。また、大量に自分の為に作りましょう。
朝からマリオさんが来ました。何用でしょうか?
うん?カレーですか?銀狼の3人から聞いた?
はい、1食分ならありますよ。
はい、どうぞ。
食べ終わったマリオさんが詰め寄ってくる。
え〜とレシピですか?良いですよ。ちょっと近いですよマリオさん。
ふむふむ、ボア丼屋の新しいレシピに最適ですか?そうですね。掛けるだけですしね。ボア丼の具と相掛けも良いですよね。
はい、これがレシピです。はい、いつも通りでお願いします。
嵐のように去っていくマリオさん。忙しそうですね。
そうそう、今日はこれから子爵様の工房に行くのでしたね。
工房での話し合いはすぐに終わりました。モーターハングライダー用の結界と小型の暖房の魔道具作成と工房の方からはファントムアーマー用の冷暖房の魔道具を要請された。快く応じて作成を開始します。
2日で試作を完成。工房に持っていきます。
試作の魔道具は使用試験に合格して設計図を渡します。これで厳しい冬も大丈夫ですね。
そうこうしているとボア丼屋でカレーが発売される。これは匂いもあってバカ売れする。これに乗じてマリオさんはカレー粉を販売。これも売れた。ちょっとスープや野菜炒めに入れるだけで風味が出て美味しくなると評判になりちょっとした騒ぎにもなった。
この騒ぎも大量にカレー粉を市場に流すことで沈静化。
さて、大量に甜菜から作った砂糖を使い、クッキーやプリン、そして大豆の粉も作り大豆バーも作成。非常食や狩り中に良いよね。小腹が空いたら重宝するね。それらを大量に収納する。
そうだと米粉も作り、みたらし団子や甘口醤油で焼いた焼き団子。そして醤油煎餅を作成。
紅茶があるなら緑茶があるはずだ。今度、マリオさんに聞いてみよう。
煎餅を齧り、みかんを食べる。
う〜ん、何か足りない。なんだろう?
ああ、炬燵だ。コタツ。
畳は無いがガレージに50㎝程の高さの床を作る。真ん中に長方形の穴を開ける。掘り炬燵だ。その上に机を作成。中には暖房の小型魔道具を設置。長方形の布団を掛けて天板を乗せれば完成だ。
あとは座椅子と座布団を作成してと。完成です。
こたつの上には木皿が2つ。それぞれに煎餅とみかんが乗っている。完璧だ。
ダルマストーブとかも雰囲気が出て良いかもね。作らないけど。
こたつに入りみかんを食べる。
ああ、もう出れないな。これは人をダメにする。
ハーブ茶を啜りながら煎餅を齧る。
はぁ、美味しい。
呼び鈴が鳴るが出たくない。
何度も呼び鈴が鳴る。
仕方がありません。とやっとの事でこたつを出ると玄関に行く。
やはり銀狼の3人です。
早く出ろと怒っていますが無視です。私の至福の時間を邪魔したのですからね。
靴を脱いでこたつに入る。
3人も真似して靴を脱いでこたつに入る。すると目を見開きこたつの中を確認する。
そしてみかんに手を伸ばして食べる。煎餅も食べる。
ハーブ茶を要求される。
しょうがないと3人分入れる。
それを3人はゆっくりと飲む。3人揃ってほうっと息を吐く。
そしてみかんと煎餅を食べる。みんな無言だ。
まぁ、ほっとこう。
1時間も過ぎた頃にウリルが腹が減ったと言い出す。
しょうがないのでボア丼を出す。勿論、ビール付きだ。
それを3人はがっついて食べてビールを飲む。
最後にプハァ〜と息を吐き、ビールのおかわりをしてくる。そこに冷蔵庫があるんですから自分で取りに行ってください。
こたつから出れない?
はぁ〜、私もそうですからしょうがない。と収納からビールを出す。
私はロックグラスに氷を出してゆっくりブランデーを楽しみます。ツマミはローストしたナッツ類です。
うん?ツマミが欲しい?
しょうがないですね。とソーセージを出す。
ブランデーを一口。
ああ、美味いです。
お読みいただきありがとうございます。
何か間違った操作をしたようで完結設定になってました。申し訳ありません。
勿論、まだまだ続きます。
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