第5話 お風呂
翌朝、日の出と共に起きる。
適当に朝食を食べたら練習する属性を決める。
何にしようか?
風、土、光、闇。どれが最善か。
う〜む、悩む。
回復と言ったら光かな。何か綺麗にしてくれるイメージもある。紫外線による除菌とかね。
これが出来ればお風呂問題も解決かな。
お風呂か〜。入りたいな。
うん?
魔力の盾で浴槽を作り、火と水でお湯を作り浴槽を満たす。少し熱いかと水で調整。うむ、良い湯加減だと早速服を脱いで浴槽へと入る。
「あ゛あ゛あ゛あ゛」
ああ、生き返る。気持ち良い。朝風呂とか背徳感があるが誰も咎めるものはここにはいない。
気持ち良い。
風呂から出て手拭いで体を拭いて服を着る。サッパリした。
出したお湯を魔法で消して、同様に浴槽も消す。便利便利。
何か一気に文明度が上がった気がする。
うん?
浴槽ができた・・・・。ならば。
手には魔力の盾で出来たコップ。そこに水を出す。
うん、出来た。腰に手を当てて飲む。
「美味い」
ハハハ、これで皿もコップもお椀もできるな。まな板だって大丈夫だ。
そうすると椅子にテーブルも出来るか。
俺は天才か!
煮炊きもできるか?フライパンもか?油が無いか。調べるか。どうやって?
まぁまぁ、焦るな焦るな。少しずつだ。
無魔法はもう少し熟練度を上げよう。できれば1日は維持できるようになれば最高だな。
色々試してみようか。
まずは竃を無魔法で作成。透明で分かりづらいな。光の透過を抑えれば良いか?
おお、磨りガラスの様になった。
枯れ木で火を起こしてと、良いぞ。
それで鍋を無魔法で作成。透過率も下げてと。水を入れて。
竃の上部に開いた穴の上に置くと・・。丁度良いな。
うん?水が熱くならない?
ああ、元が結界というかアレだからか。
ふむふむ、そういえば先程は透過率を下げて見え易い様に出来た。ならば、熱も透過出来るのではないか?
さて、これでどうだ?
おおお、沸騰してきたよ。成功だ!
いやぁ、無魔法便利だな。もっと熟練度を上げようではないか。
丁度良い高さにテーブルを作り。椅子も作る。
ハハハ。
座ってみる。良いな。良い。
そうだ、急須の様な物を作成。確かあっちにハーブがあったな。
いくつか摘み取り水魔法で水分を抜いて乾燥させる。それを無魔法結界急須に入れて火魔法と水魔法でお湯を入れる。
マグカップの様なものを作成して急須から注いでみる。
ああ、良い香りだ。
一口飲む。
うん。ほっこりする味だ。決してすごく美味しいとかではないが良い。
う〜ん、でも気を付けなければならないな。いつ消えるか分からんからな。
よし、熟練度を上げよう。
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