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第46話 ファントムワゴン

ミリガド王国との戦闘から3ヶ月が経った。ギルドで聞いた話ではミリガド王国で国民が武装蜂起。


圧政を敷いていた貴族や王族を打倒して国民政府を樹立、議会政治を行い議会投票で選ばれた元首がトップとなり政治を主導して行くのだとか。勿論、トルドア王国の後押しがあったのは言うまでも無い。


このことでミリガド王国はミリガド共和国となった。そしてトルドア王国とは友好関係を結び、通行が可能となった。


これで海に行ける。


うん?アイデアが浮かぶ。ゴーレムの魔法陣を改変。


そして発動。すると下半身だけのゴーレムが地面より立ち上がる。これをゴーレム馬車に取り付ける。アタッチメントは新規で作った方が良いな。うん、完成。


下半身だけのゴーレムが箱馬車を引く不思議な光景。なんだろうなこの違和感。


あっ、これは行けるんじゃねとファントムアーマーを元にして色々省いて簡略化。感覚共有とかも削除だし魔獣の皮なんていらない。戦闘するわけじゃないしね。構造はシンプルに頑丈に作成。


下半身の上にむき出しの操縦席。後ろにアタッチメントで荷馬車や箱馬車を繋げられるようにする。


そうだバリエーションを増やそうか。小型馬車用は2足歩行。中型や大型を引くのは4足にする。


サンプルに小型用を作成。違和感なく2足のファントムが荷台に取り付けられている。御者席となる場所にベンチシートで2名座れる。上には屋根。前には魔法陣で強化したガラス。前にはライトの魔法陣もつける。このへんはオプションかな。荷台の車輪は独立懸架でゴムタイヤ装備。


勿論、安い無属性の魔石が使用できる。一握りのゴブリンやホーンラビットの魔石でこの仕様で1日10時間走行して1ヶ月持つ。これはかなりの燃費だと思う。費用としては大銅貨数枚だ。


4本足の物も作成。これは小型と比べると燃費が落ちて25日稼働。まぁ、パワーが違うからね。全ての魔法陣は新規で起こした。


これをマリオさん同行の下に商業ギルドに持って行く。これは売れると大絶賛されて契約。鍛治師と馬車工房、錬金術と魔道具工房の合作で作成することとなった。


小型のサンプルはマリオさんが購入。


今までの荷馬車は売り。馬は牧場で種馬として生活する事となった。


名前はファントムワゴン。2足型と4足型。


え〜と結果。爆発的に売れました。製造が間に合いません。俺も手伝って注文を捌きます。


落ち着いたのは半年後。もう何も作りませんよ。


ですが商業ギルドから相談があり荷台を引かない2足で単独で走るファントムレッグを作成。これは商業ギルドでの手紙配送サービスの為に作成。荷台を引かないファントムレッグは速い。人間の数倍の速度、いや馬が全速力で走る速度で休みなく走れる。これにより緊急や急ぎの手紙を送るのに役立った。


もういいよね。


なんとか日常を取り戻したある日、冒険者ギルドで精算を済ませて出ようと出口に向かうと知った顔。


「師匠!」と言うのはレネだ。なぜここに?レネの側には騎士が2人に何か学者っぽい人が1人。


なんだろうか?


「レネ君どうしたのですか?」と聞くと何かメンドクサイ。


何やら伯爵家で行っているファントムアーマーの解析が上手く行っていないのだとか。それで最近話題のファントムワゴンを取り寄せてみれば、これの元はファントムアーマーだろうと。作ったのはコウさんしかいないと相談に来たのだとか。


もうファントムアーマーのターンは終わりですよ。と思うがダメらしい。


と言うことで冒険者ギルドの会議室を借りて説明。分かったが分からないという。まぁそうだろうね。


と言うことで魔法陣を提供する事となった。勿論、報酬はもらう。まぁ、ぶっちゃけ渡したファントムアーマーは要らないと思うよ。と言って見た。そうかと納得して貰い。それを王家に献上する事となった。それで良いんじゃないの。


あとは作り方を教えて最後に魔法陣を取り付ければ出来るよね。ええ、出来るそうです。


高位の魔獣の皮も欲しいと言っているので沢山あるマッドボアの皮を売る。これも喜ばれた。魔法陣は明日までに作って渡すこととした。


とりあえず何も考えずに魔法陣を作成。サクッと作る。


翌日渡して。完了だ。


これでもう何もないね。無いよね。


その日、マリオさんが来て屋台どうしますかと言われる。ああ、それがあったか。まぁ、良いよ良い。


翌日、聖域に行って屋台を作る。屋台は簡単に完成。残りの時間でご飯を炊き、ボア丼の具を煮る。容器も作成。蓋とレンゲも作成。


ご飯を詰めて具を掛けて蓋を閉めていく。ああ、肩が凝った。完成完成。


ああ、そうだボア皿も用意しなければと容器に蓋と用意。そこにボア丼の具を入れて行く。あとあれだ水を入れるカップとエール用のジョッキ。それにトレーを作成。エールは街で樽買いだ。


これで準備は良いかな?無いよね?うん無い無い。


さてリンドルンガに転移してマリオさんに準備が出来たと言いに行こう。


はい、マリオさんに報告したら今週末に屋台を出すこととなった。あと相談していたら屋台の前に机と椅子を用意することとなった。イートインだね。違う?まぁ、なんでも良いよ。


4人がけのテーブルと椅子を4セット用意。


ふぅ〜。これで大丈夫かな。


ああ、お持ち帰り用の紙袋を作ろう。手提げの袋もね。


聖域で作成。1〜2個入るものと6個くらい入る手提げの紙袋を作成したよ。


よし、これでもう良いね。

お読みいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[一言] ま〜た無報酬でいろいろやる〜 いい大人なんだからそれじゃダメってわかるでしょ?
[気になる点] 疾風のようにザブング○♪ ウォーカーマシンを想像した
[一言] >一握りのゴブリンやホーンラビットの魔石 これまで『一個の魔石』をセットする様な表現でしたが複数個入れる燃料タンクのようなものが出来たのでしょうか? ※一握りは少数・限定的という意味と握っ…
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