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第41話 ゴムとコーヒー

食事が終わり本題の話を聞く。ここダルント王国を抜けてコンガ王国までは良いが、やはりミリガド王国に入るのは難しいらしい。当初の計画通り一度、山を越えてバルモア王国に入るルートでいくことになった。


翌朝、荷馬車に乗り込みコンガ王国を目指す。森が濃い国だと聞いている。果物がよく取れるらしい。コーヒーの産地でもある。楽しみだ。


3日程、途中の街で宿を取りながら進むとコンガ王国へと入る。途端に暑くなった。ダルント王国も暑かったがコンガは湿度が高い。蒸し蒸しする。


森の間の道を荷馬車が走る。何かの鳥の鳴き声が聞こえる。森の間の道だけに左右に背の高い木が生い茂り空が狭く感じる。


6月もまだ初めだ。7月、8月はどうなるのだろうか。暑いんだろうな。


1時間ほど荷馬車で走ると街に到着。今日はここで1泊する。宿を取るとまだ早い時間なので街を探索しに行く。


宿を出て大通りを進む。脇道をチラリみると子供が遊んでいる。何やら蹴って遊んでいる。ふむ、あれはもしや。と脇道に入り子供達にそれは何かと尋ねる。


子供達によると街の外に一杯生えている木から取れるとの事。触らせてもらうと、ゴムだゴム。


早速場所を教えてもらい採取しに行く。木に傷をつけて水魔法で樹液を絞る。30本の木の樹液を絞った所で。諦めて宿へと帰る。


結構な量のゴムの樹液が取れた。ふふふ、これで色々と作れるものが増える。


翌朝は問題なく出発。次の町へは夕方着く予定だ。


4日程荷馬車を走らせると大きな街に到着する。ここから道を逸れて山道を通る。この街に2泊する予定だ。宿を取り宿泊すると翌朝に市が立っていると言うので行ってみる。


かなりの人だ。獣人もいるな。森に集落を作り住んでいると言う。森で採れたものを市で売っているのだろう。


しばらく見て回るとコーヒーの生豆を見つける。全て購入。ふふ、豆を煎るのが楽しみだ。


香辛料も安い。いくつか買う。カレーはまだ無理かな。


宿に戻ると1階の食堂でマリオさんと銀狼の3人が話をしている。そこに合流する。席に座ると、マリオさんとウリルが今日集めた情報を話してくる。


どうやらミリガド王国はバイドア帝国の支援を受けているらしい。帝国から商人らしくない商隊がコンガ王国を抜けてミリガド王国に入ったという。どうも商隊に見せかけた軍人ではないかと噂されている。


何やら臭いますな。


翌日は商店巡り。雑貨屋で古代書を買えた。5冊も。1冊銀貨1枚。ホクホクだ。色々な商店を巡る。やはりミリガド王国の話が多い。いつ頃、トルドア王国に攻めるとかなんとか。根拠はないらしい。


その夜の食堂でもそんな話が飛び交っている。何か大きな荷物がミリガド王国に運ばれたとか、あれは兵器ではないかとか。魔導兵器と言うものがあるらしい。


それが対トルドア王国に使われるのでは?とか騒いでいる。まぁ、食糧品の流れからすれば、まだ戦争は先だろうとも話されている。


翌朝、山へと荷馬車を走らせる。意外に人が多い。みんなバルモア王国に抜けてトルドアへ向かっているのだとか。


山を軽快に登って行く。何か最近、馬が逞しくなった気がする。昨日、厩舎で他の馬と並んでいる姿を見たらかなり大きかった。どこぞの世紀末覇者が乗りそうな体躯となっている。この旅で鍛えられたのか?分からん。


夕方の早い内に頂上へと到達。今日はここで野営だ。既に何組か野営の準備をしている。空いている場所に荷馬車を停めて野営の準備をする。


暗くなる前に夕食を食べる。俺は唐揚げ弁当。他の人は各々好きな弁当を食べている。焚き火の火が爆ぜる。


流石に頂上は少し肌寒い。寝る前に荷馬車と全員を囲むようにドーム状の結界を張る。風を通しても熱は逃さないように条件設定。見張りもせずに寝る。


翌朝起きると靄がかかっている。日が昇り暖かくなってくると靄が晴れる。さぁ、出発です。


順調に降って行くと半日で山道を抜ける。あとはこのまま走ると2時間ほどで街に着くはずだ。


2時間ほどで前に高さ5m程の壁が見えてきた。あれが街なのだろう。


小銀貨を1人1枚払い町へと入る。


ここも活気がある町だ。商店が並ぶ道を抜けると宿が多数立ち並ぶ。マリオさんは迷わず一軒の宿へと向かう。どうやら決まっているようだ。


聞いたら以前も泊まった事があるという。納得だね。


翌日はトルドア王国へと抜ける道を行く。2日程でトルドア王国国境へ到着。その後は2日掛けて王都へと入る。


ミッションコンプリートである。


前回泊まった宿に泊まる。俺は明日リンドルンガへと先に戻る。マリオさんと銀狼の3人は1週間ほど王都に滞在するらしい。


翌朝、みんなに挨拶したらリンドルンガへと出発する。ゆっくり行こう。


無駄に時間を掛けてやっとリンドルンガに到着。何故か1週間掛かった。途中、聖域に行ったりしてたからね。


おかげで色々と作れたよ。


小型の魔力増幅炉とかね。小型のゴーレムに引かせる箱馬車とかもね。無駄に凝った。でもね良い出来だと思うよ。


まずは夕暮れ亭の部屋を取る。それから冒険者ギルドへ帰還の挨拶に行った。ミリーさんは相変わらずだった。


とりあえずは数日休もう。


ゴーレム馬車も試したいしね。


それから4日後にマリオさん達がリンドルンガに帰還。みんな元気だ。

お読みいただきありがとうございます。


誤字報告ありがとうございます。お詫びと感謝で17:00にもう1話投稿します。


少しでもおもしろいと思っていただけましたら、ブクマ、評価をお願いいたします!

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― 新着の感想 ―
[一言] ゴーレム馬車何故!(´・д・`)内燃機関あるなら車で良いんじゃ? 内部拡張したキャンピングカーで!(*´ー`*)
[気になる点] 諦めて宿へと帰る。 十分に樹液は採れたはずなので諦めるは表現として適当ではないと思います。
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